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□韓国人買い物客が日本に押し寄せる理由とは [朝鮮日報]
▽韓国人買い物客が日本に押し寄せる理由とは(上)
http://www.chosunonline.com/article/20070718000063
記事入力 : 2007/07/18 16:55:15
韓国人買い物客が日本に押し寄せる理由とは(上)
14日午前7時、東京・新宿の伊勢丹。日本列島には台風4号が接近しているにもかかわらず、開店3時間前から買い物客の列がデパートの周りを取り囲んでいた。ざっと見積もっても1500人以上はいるだろう。あちこちから韓国語で話す声が聞こえてくる。入店のための整理券を手にした韓国人女性の買い物客イさん(32)=会社員=は「午前5時40分に羽田空港に到着して、まっすぐにここに駆けつけました。インターネット上の集まりで日本が今、セール期間中だと聞いて来たんです」と言った。
3時間30分待ち、ようやく中に入れたイさんが、1階のグッチの売り場で選んだバッグは7万2000円。店員が「韓国にはないモデル」と言うと、イさんはためらうことなくクレジットカードと共にハンドバッグを店員に手渡した。2階の婦人服売り場へ行くと、韓国で約30万ウォン(約3万9800円)する「MARC BY MARC JACOBS」のハーフ・パンツが1万3000円台で売られていた。この日、仁川国際空港の両替所のレートは100円=773.71ウォン。同じ品物が日本では約3分の1で買えるのだ。
別の韓国人客イ・ヒボムさん(35)=会社員=。夏休みに東京ディズニーランドや東京タワーを見て回ろうと日本にやって来た彼は、「ハンドバッグとナイキのシューズを買うだけでも飛行機代分は得をすると思ってここに来た。本当にすごく安い」と興奮した。
台風4号が接近していた14日朝、夏のバーゲンシーズンを迎えた東京・新宿のデパート「伊勢丹」前で、長蛇の列を作り開店を待つ買い物客たち。
◆日本へ向かう買い物客で混雑する空港
韓国の買い物客が日本に押し寄せている。韓国にはないオリジナルの新着品がすぐ手に入る上、ウォン高円安で日本のブランド品の価格が韓国で買うよりずっと安くなったためだ。
世界最大のブランド市場と言える日本には、エルメス、ルイ・ヴィトン、シャネルといった有名ブランドの製品でも韓国に入ってこないモデルが豊富だ。こうしたモデルは、韓国で売っても需要が少ないため、採算が合わない。さらに円安のお陰で「財布に優しい」値段になっている。3年前なら105万ウォン(約13万9000円)はした日本のブランド品が、今は77万ウォン(約10万2000円)で買える。
同日午前1時。仁川国際空港Jカウンターの発券デスク近くのベンチでは、飛行機の中で1夜を過ごす「東京1泊3日ショッピング・ツアー」に向かう人々が仮眠をとっていた。その1人、チェさん(38)=女性=は、たった3日間の旅行に、外国に移住するかのような超大型サイズのスーツケースを持ってきていた。「一度やってみたら分かりますよ。これでも買い物したら入りきらないくらいです」
チェさんはこの2年間で4回も「弾丸ツアー」(金曜夜に出発、月曜未明に帰国する短期の海外旅行)で日本にやってきたという。「そのたびに友人・知人に頼まれてバッグや服を買って帰りました。今回は“コーチ”のショップを中心に見て回るつもりです」
週休2日制の定着と共に、海外ショッピング・ブームが到来し、各旅行会社は毎週末、仁川国際空港と羽田空港を往復するチャーター便を飛ばしている。予約はほとんどの便で1カ月前にいっぱいになる。旅行大手「ハナツアー」のキム・ヒソンチーム長は「夏のバーゲンシーズンを迎え、日本や香港行きの便の座席やホテルの部屋を確保するのは、まさに“夢のまた夢”」と話す。ハナツアーが手がけるパッケージ・ツアーのうち、ショッピング目的の東京自由旅行タイプを利用する人は、2003年の295人から昨年は5278人へと、3年間で17倍以上増えたという。
ショッピングのために日本に来る人たちは、一体どんな人々なのだろうか。数年前までは海外で買った商品を手荷物として国内に持ち込み売る「商売」目的の人がほとんどだったが、今では主婦や会社員、そして学生とさまざまだ。こうした人々は主に日本航空のチャーター便を利用している。出発はいつも仁川空港。金浦−羽田路線より安いからだ。チャーター便の260席には1つも空席がない。
東京=李性勲(イ・ソンフン)記者
朝鮮日報/朝鮮日報JNS
▽韓国人買い物客が日本に押し寄せる理由とは(下)
http://www.chosunonline.com/article/20070718000064
記事入力 : 2007/07/18 16:55:54
韓国人買い物客が日本に押し寄せる理由とは(下)
◆韓国人買い物客「負担感じない」
デパートが集中している東京・銀座四丁目交差点周辺でも、よく韓国語を耳にした。会社員のチェ・ジウォンさん(34)は大通りから少し脇に入った所にあるルイ・ヴィトンやシャネルのショップを訪れた。シャネルのショップでチェさんが「2.55モデルはありますか」と英語で尋ねると、店員は慣れない韓国語ながらも「韓国の方でいらっしゃいますか」と聞き返した。店員が持ってきたバッグは33万3900円。チェさんは「韓国モデルとは少し違うけれども、値段は50万ウォン(約6万6000円)くらい差があると思う」と言った。帰国後、デパートで確認した同モデルの値段は359万ウォン(約47万6700円)。チェさんはこのバッグを思っていたよりずっと安く手に入れていたのだ。
翌15日午後。最近若い韓国人買い物客の間で新しいブランドの名所として人気の東京・表参道に行ってみた。昨年オープンした大型ショッピングモール「表参道ヒルズ」近くにはルイ・ヴィトン、プラダ、グッチなどのブランドショップが目に付く。薬剤師のパクさん(42)夫妻は「東京に来ると必ずここに立ち寄る。おしゃれなブランド品のショップを見て回るだけでも楽しい」と語った。
東京湾に接するお台場のショッピング・スポット「ヴィーナス・フォート」も客の3分の1以上が韓国人だった。韓国人買い物客は「バーバリー・ブルーレーベル」や「ZARA」など、韓国にはないブランドのショップを中心に集まっている。
現行の関税法により、400ドル(約4万8800円)を超える物品を韓国国内に持ち込む場合は、税関に申告しなければならないが、韓国人買い物客たちはそれほど負担には感じていないようだ。個人の旅行客の手荷物をいちいちチェックする例はあまりないからだという。イさんは「税関申告書を提出するだけで、これまで一度も手荷物検査を受けたことはない」と言った。日本のショッピング・ガイド、中畑友里さんは「世界最高のブランド市場・日本で韓国人の買い物客は中国人同様、お得意様と認識されている」と説明する。
東京=李性勲(イ・ソンフン)記者
朝鮮日報/朝鮮日報JNS