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ネパール国王 予算ゼロ 暫定政府が弱体化狙い
2007年7月13日 朝刊
【バンコク=平田浩二】カトマンズからの報道によると、ネパール暫定政府はギャネンドラ国王と高級王族への国家予算からの支出を廃止する方針を決めた。財務当局者は十二日、AFP通信に「すべての権限をはく奪された国王にもはや任務はない」と語った。
二百三十年以上続いたネパール王室の存廃は、今年十一月に行う制憲議会選挙後に決まるが、共産党毛沢東主義派が参加する暫定政権はギャンネドラ国王の弱体化を強めている。
昨年から、約一千万ドル(約十二億二千万円)の王室予算は七割削減されて三百万ドルになったが、政府はこのうちギャネンドラ国王や高級王族が受け取っていた五十万ドルについても支給を廃止する。約七百人いる王室職員は半減させる方針だ。二〇〇一年の国王就任後、王室予算は五倍に増額され、「予算の浪費」との批判が強かった。
国王は昨年四月、全土に広がった民主化要求デモに屈服、直接統治を放棄した。復活した下院は同五月、ホテルやたばこ会社といった王室関連企業の株式を保有し、私腹を肥やす国王ら高級王族の私的財産への課税などを盛り込んだ「国会宣言」を採択。政府名称は「国王の政府」から「ネパール政府」に変更され、国王が持っていた軍統帥権も政府に移された。
今月七日に宮殿で行われた国王の六十歳の誕生日祝賀式典に閣僚の姿はなく、外交団も欠席。周辺に集まった支持者は千人にとどまった。
東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2007071302032005.html