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□メートル法義務化:政府のPR不足? 混乱する韓国国民 [朝鮮日報]
▽メートル法義務化:政府のPR不足? 混乱する韓国国民(上)
http://www.chosunonline.com/article/20070705000064
記事入力 : 2007/07/05 17:07:02
メートル法義務化:政府のPR不足? 混乱する韓国国民(上)
「金1匁半にして下さい」
4日午後、ソウル・鍾路4街にあるM貴金属専門店を訪れたチェ某さん(34)が、こう言って宝石付きの指輪を注文した。
店主のキム某さんはチェさんに「加工費を合わせて15万ウォン(約2万円)です」と告げた。そして計算機を使って計算し、「金18K 5.625g」と書いた。ところがチェさんは「贈る相手に分かりやすいように“匁”と書いてほしい」と頼んだ。これに対しキムさんは「摘発されたら罰金を払わなければいけない」と言いながらカッコ書きで「1匁半」と書き、「他の人には絶対に見せないで下さい」と告げた。
韓国政府が今月1日から導入した、メートル法を基準とする法定計量単位が、各地で混乱を招いている。消費者たちは政府がメートル法の使用を義務付けた趣旨や方向性については肯定的な反応を示しているが、制度が急に施行されたため、依然として混乱が続いている状況だ。
産業資源部は、1961年に導入されたメートル法を基準とする法定計量単位を完全に義務化し、今月1日から大企業や公共機関、貴金属専門店などに対し、メートル法の順守を厳命し取り締まりを実施している。違反した場合には50万ウォン(約6万7000円)の反則金が科せられる。同部は「坪、トンは数値を正確に測る道具がないため、消費者らが商取引において被害を被ることが懸念される」とし、「メートル法に一本化することは、国際的な流れに即したものだ」と述べた。
だが、実際の商取引の現場では、消費者らが新たな制度の導入を知らず、「坪」や「斤」、「トン」などの伝統的な計量単位をそのまま使っている。また、業者も領収証や案内板はメートル法で表記しているが、客に説明する際にはこれまでの単位を使っている。
これについて、PRが不十分だとの指摘も多く出ている。産業資源部は制度の導入に当たって公聴会すら開かなかった。専門家らの間で「メートル法の定着はまた失敗するだろう」と懸念する声が出ているのも、こうした理由からだ。
崔有植(チェ・ユシク)記者
李性勲(イ・ソンフン)記者
朝鮮日報/朝鮮日報JNS
▽メートル法義務化:政府のPR不足? 混乱する韓国国民(下)
http://www.chosunonline.com/article/20070705000065
記事入力 : 2007/07/05 17:07:52
メートル法義務化:政府のPR不足? 混乱する韓国国民(下)
◆大多数の国民が制度導入を知らず
メートル法を基準とする法定計量単位を規定した「計量に関する法律」は、過去46年間、十分に機能してこなかった。これまでに2、3回、義務化に向けた大々的な動きがあったが、伝統的な計量単位を使い慣れた国民の慣習を変えることはできなかった。
このため産業資源部は、2010年までに不動産業界で広く用いられる「坪」や、貴金属の取引で使われる「匁」だけでも使用をやめさせようと、強制的な取り締まりに乗り出したのだ。政府は混乱を収拾するため、昨年10月からラジオのCMや、業界関係者を対象にした教育、案内ステッカーの配布などを行ってきた。
ところが、多くの国民は法定計量単位が義務化されたことを知らずにいる。全国のデパートや一般の貴金属専門店では、店員らが「グラム」単位で説明すると、客はそれを伝統的な計量単位に換算して説明するよう求めている。新世界百貨店の関係者は「社員教育を実施し、案内板や広告も「センチメートル」や「平方メートル」で表記しているが、お客さんはまだ慣れておらず、不便を強いられている」と話している。また、ソウル・鐘路一帯に集まっている貴金属店でも、公然と「匁」という単位を表記してはいないものの、客との商談の際にはやはり「匁」を使い続けている。インターネットショッピングでも、エアコンなどのサイズの表記に「12坪用」「6坪用」という表記が一般的に使われている。
◆暗号同然の「40型」「32タイプ」
不動産業界でも似たような状況だ。不動産仲介業者は店の前に張り出している売買情報の「坪」単位を「平方メートル」単位に直したが、客との相談の際には以前と同じように「坪」を使っている。京畿道城南市盆唐区の不動産仲介会社のパク・ワンヒ社長は「お客さんも仲介業者も、度量衡の単位が変わったことを知らないケースが多い。政府からメートル法使用を義務化する指針や通知を受け取ったこともない」と話している。
また一方で、こんな笑えない状況も繰り広げられている。「坪」などの伝統的な単位や「インチ」など、使用が禁止された計量単位を抜いて、数字だけがまるで暗号のように表示されているのだ。最近、首都圏にモデルハウスを開設した建設会社A社は、メートル法とともに「タイプ」という単位を併記した。これまで「32坪」と書いてきたものを「32タイプ」に書き換えたのだ。また、サムスン電子もテレビのパンフレットで「40型(101センチ)」という表記を用いている。これは「40インチ」の「インチ」を「型」に書き換えたものだ。A社の関係者は「業者としては反則金を払うということよりも、お客さんに不便を強いらないようにすることを優先しなければならない」と語った。
崔有植(チェ・ユシク)記者
李性勲(イ・ソンフン)記者
朝鮮日報/朝鮮日報JNS