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(回答先: 韓国・EU、7日からFTA交渉スタート [朝鮮日報] 投稿者 white 日時 2007 年 5 月 08 日 18:37:51)
□【記者手帳】韓米FTA反対運動はただの反米運動だったのか [朝鮮日報]
http://www.chosunonline.com/article/20070509000046
記事入力 : 2007/05/09 14:40:20
【記者手帳】韓米FTA反対運動はただの反米運動だったのか
昨年6月3日、韓米自由貿易協定(FTA)の第1次交渉を3日後に控え、ソウル宗廟公園で「韓米FTA阻止決死大会」が開かれ約1300人が集まった。また同じころ、FTAに反対する団体の会員約40人が、交渉の行われる米国ワシントンにまで出向き、プラカードを持って道路の上に寝そべり、デモを行った。
それから11カ月後の7日。今度は韓国と欧州連合(EU)間のFTAに向けた第1次交渉が2日間の日程で開かれたが、市内で前回のような騒ぎを見掛けることはなかった。反対運動といえば、7日午前に交渉会場となった新羅ホテルの前で約20人が交渉の中断を求める記者会見を開いたくらいだった。ソウル警察庁に問い合わせたところ、反FTA集会の届け出は1件もないとの話だった。
FTA交渉という点では同じなのに、なぜここまで反応が違うのだろうか。今回は大規模な集会やデモはまったく見あたらず、記者会見で声明文が発表された程度にとどまっている。韓米FTAに反対し、25日間にわたってハンガー・ストライキを行ったヨルリン・ウリ党の千正培(チョン・ジョンベ)議員ですら、今回は「EUとのFTAは、うまくいけば国益につながる」と語っている。
もちろんFTA反対運動をするにしても、大規模な集会やデモを行うよりも、記者会見などの形で淡々と自分たちの意見を述べる方がよほどいい。だから今回の変化は基本的には歓迎すべきことだ。だが、どこか腑(ふ)に落ちない点がある。なぜこうも急に雰囲気が変わったのか、ということだ。
韓米FTAと韓国・EUのFTAでは、その位置づけや内容に違いがあるとはいえ、互いに関税を撤廃し、市場を開放するという点では同じだ。しかもEUの平均関税率は米国のそれよりも高いため、場合によってはEUとのFTAのほうが米国とのFTAよりも国内経済への影響が大きくなる可能性もある。
EUとのFTA交渉を取材するため、タクシーで新羅ホテルに向かっていたところ、運転手が「今回は何でこんなに静かなのかな。アメリカとのFTAの時にはあれほど大騒ぎだったのに」と独り言を漏らした。韓米FTA反対勢力の不自然な対応は、一般の市民にも奇異に映っているようだ。皆、「韓米FTAに反対したのも、結局は反米主義のためだったのではないか」と考え始めているのだ。
洪源祥(ホン・ウォンサン)記者(経済部)
朝鮮日報/朝鮮日報JNS