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(回答先: 中国朝鮮族の暴力団員32人を一斉検挙 [朝鮮日報] 投稿者 white 日時 2007 年 4 月 28 日 00:00:34)
□【萬物相】延辺黒蛇派 [朝鮮日報]
http://www.chosunonline.com/article/20070429000030
記事入力 : 2007/04/29 16:58:19
【萬物相】延辺黒蛇派
2002年、韓国警察庁は「“黒社会”について知っておきましょう」という異色の資料を出した。「“黒社会”とは中国本土や東アジアの犯罪組職」と報道されたため、そうではないと説明する資料を出したのだ。黒社会とは文字通り「黒い社会」という意味だ。特定の組職を指すものではなく、「悪いことをするヤクザ」の通称だ。暴力団や犯罪組織のことを中国本土では「黒社会」、香港・マカオ・台湾では「三合会(Triads)」と呼んでいる。
ソウル市の九老区加里峰洞・永登浦区大林洞・衿川区加山洞一帯には1999年から中国・朝鮮族出身の労働者や不法滞在者が集まっている。現在、その数は5万人にものぼり、「ソウル市九老区延辺洞」と呼ばれるほどだ。加里峰洞にはこうした客を相手にする居酒屋や飲食店が繁盛し、「チャイナタウン」と化している。だが、この一帯で金を奪う朝鮮族の暴力団組織のメンバー32人が一昨日、警察に検挙された。その名は「延辺黒蛇派」だ。
ボスは中国黒竜江省や吉林省で悪名高い「黒社会」の大物を名乗り、行動隊長を自任していたという。黒社会が「ヤクザ」を意味する普通名詞であることを考えると、「大物だ」という言葉にはハッタリもあるだろうが、その残忍さは尋常ではなかった。彼らは足首や背中にナイフや斧を隠し持ち、人を刺したり殴ったりしていた。朝鮮族はもちろん、韓国人の雇い主にも容赦しなかったため、ナイフで切りつけられてもケガをしないよう「防刃服」を着る人もいたという。
朝鮮族の暴力団は加里峰洞だけでも「黒龍江派」と「黒蛇派」が対立し、他にも「蛇派」「瓜派」「上海派」などが多くの地域で活動している。さらに外国人不法滞在者は50万人を超えていることから、「ソビエト派(ロシア)」「ロマン派(ウズベキスタン)」「ストリート・ギャング(ベトナム)」「梨泰院派(ナイジェリア)」といった外国人の犯罪組織が50団体も結成された。初めて結成された外国人の犯罪組織はパキスタンの「ジュビ派」と「ビキー派」で、1992年に勢力争いをしたことからその実態が明らかになった。
米FBIは世界7大犯罪組職としてロシアのマフィア、中国・ベトナム系のアジアンギャング、ナイジェリアのギャング, イタリアのマフィア、南米の麻薬カルテル、米のモーターサイクル・ギャング、カリブのマネーロンダリング(資金洗浄)センターを挙げている。国で見れば、このうち3つの組織が韓国に進出していることになる。また、このところタイの「チャイ派」とバングラデシュの「ウシュ派」が連合組職を作る形で勢力を拡大している。このままでは、外国人の居住地は警察の力の及ばない「犯罪の巣窟」となってしまう。経済的に苦しい一般の朝鮮族から搾取するだけでなく、国の治安までを脅かす外国系の犯罪組織をこのまま放っておくわけにはいかない。
文甲植(ムン・ガプシク)論説委員
朝鮮日報/朝鮮日報JNS