★阿修羅♪ > アジア7 > 620.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
□【社説】北の現実を見せるだけで説得力失う「全教組教育」 [朝鮮日報]
http://www.chosunonline.com/article/20070428000014
記事入力 : 2007/04/28 10:19:58
【社説】北の現実を見せるだけで説得力失う「全教組教育」
自由主義教育運動連合の関係者が26日、全羅北道任実郡の館村中学校を訪れ、生徒たちに北朝鮮の現実や大韓民国の歴史についてレクチャーを行った。同校は2年前、全国教職員労働組合(全教組)の全羅北道支部統一委員長を務めていた道徳教師が、生徒たちを連れてパルチザンの追慕式に参加していたことで問題となった学校だ。
この日講堂に集まった生徒たちは、講師たちの一言一言に耳を傾けた。大型テレビに映る骨と皮だけになった北朝鮮の子どもたちや国境地帯をさすらう同年代の浮浪者の様子を見て、生徒たちは「こんなことがあるなんて」、「なんてことだろう」といった言葉を漏らした。生徒たちは「全羅北道の人口が200万人にもならないのに、北朝鮮で90年代に飢えで亡くなった人の数が100万人にもなる」という言葉に驚きを隠せない様子だった。また生徒たちは「北朝鮮は働かなくてもよい体制だが、韓国は他人と競い合い、懸命に働かなければならない社会なので、格差が広がった」との説明に、うなずいていた。
同校が「パルチザン追慕事件」で揺れた2年前、主導者の道徳教師が当時、生徒たちを「統一戦士」に仕立て上げようとしていたことが明らかになった。この教師は生徒たちに2000年の南北共同宣言をそらんじさせ、親北朝鮮統一集会に参加させていた。その上で生徒たちをパルチザン追慕行事に連れて行き、非転向長期囚とともに統一運動歌を歌わせたのだ。生徒たちは学校のホームページに「本当に意義深い行事」、「愛国烈士のみなさん」、「この先の人生を変えるほどの目覚めを感じた」などと書き込んだ。
親北朝鮮教育や反米教育の洗脳施設と化してしまった学校は館村中学校だけではない。全教組は北朝鮮について「自主の理想郷」と教え、「先軍政治万歳」と書かれたポスターを環境美化用と称してインターネットに掲載した。また全教組は、教師用の研修資料の中で韓国戦争(朝鮮戦争)について「祖国解放戦争」と説明した。
全教組所属の教師に学ぶかぎり、韓国と北朝鮮の関係をまともに把握し、大韓民国について誇りをもつような生徒が育つことなど期待できない。
自由主義教育運動連合は、教育問題について自由主義の市場原理に基づいたアプローチで解決するという立場から、学界や教育界の関係者によって設立された。同団体は全教組が生徒たちの頭に注入してきた毒を抜くため、全教組の教育や、韓国の教科書の近現代史・経済に関する問題点を指摘する内容の講演を行ってきた。
館村中学校の例からも分かるとおり、生徒たちに南北間に存在する現実をまともに紹介するだけでも、全教組の親北朝鮮・反米教育は完全に説得力を失うことになる。こうした活動を、わずかばかりの有志たちの手に委ねることなく、各学校や教育当局が積極的に行っていくことを期待する。
朝鮮日報/朝鮮日報JNS