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(回答先: 排他によるアイデンティティの確保 投稿者 ワヤクチャ 日時 2008 年 4 月 07 日 23:08:21)
ワヤクチャさん
お久しぶりです。
私は米国の政権は嫌いですが、米国と言う社会には希望を持つこともあります。
これは私の経験なのですが、前妻の米国人との離婚裁判です。
米国では、戸籍が存在しないので、私たちの子供は、「庇護が必要な、一米国市民」として扱われました。
そのため、国は子供を一市民として救うべく、勝手に子供に弁護士をつけてきました。
裁判官の前に、私の弁護士、前妻の弁護士、子供の弁護士、その他国の機関が加わりました。
全体的論調は、米国市民である子供が、日本と言う外国に連れて行かれてしまったら、国が保護できないと言うことで、私の弁護士以外は意見が合っていました。
私は米国も好きですが、日本での生活が好きだし、日本の生活が米国より劣っているとも思っていなかったのですが、無知な他の弁護士は、自分の無知を棚に挙げ、私が子供を日本に連れて行くのが、まるで米国市民が拉致されるように感じ、猛反対でした。
ただ米国の裁判って、本当に人の主張を良く聞いてくれるんです。
私が証言台に立って、裁判官も含め、自分たちの無知で、子供の片方の国を否定してしまうこと自体が、無知から来る差別に他ならない。
自分の子供が、そんな無知から来る差別の世界で育ち、父親の国に誇りを持てないで育つことは、父親として絶対容認できない。この子の人生を、あなた方の無知で台無しにされるなら、父親として命に代えても戦わなければならない。それが父親の義務だと信じていると、涙があふれてくるのをこらえながら、訴えました。
そして次の日、裁判官が私に謝りました。
裁判官自身も、自分の日本に対する無知で、偏った考え方をしていたと謝り、その日に私が子供に合う事を許可しました。子供が望めば日本に帰ることも許されました。(今、その子供は米国で暮らしていますが)
涙が溢れるほど、嬉しかったし、私の主張を良く良く聞き、判断してくれた米国の裁判に深く感謝しました。
民族を越え、人は平等であると言う理念は、やはり他の国よりはあると感じました。
日本の裁判所は酷いですよ。
専門家が書類でやり取りし、当日はその発表会のようなもんです。