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(回答先: 「首謀者はダライ・ラマ」 新華社が分析記事【中日新聞】 投稿者 ワヤクチャ 日時 2008 年 3 月 22 日 13:35:36)
中国は何故、ダライ・ラマ14世を『首謀者』に仕立てたがるのか?
中国はダライ・ラマ14世を暴動の首謀者に見立てようとし、
ダライ・ラマ14世自身は「私は首謀者ではない」と言っている。
中国はダライ・ラマ14世を分離独立主義者に見立てようとし、
ダライ・ラマ14世自身は「私は分離独立は主張していない」と言っている。
どちらが正しいのだろう? まあ、真相は両方の中間くらい、ということろか?
「ダライ・ラマグループ」(ダライ・ラマ派の僧侶とチベット独立主義者たち)の人々は、分離主義・独立主義を標榜している。
また、「ダライ・ラマ14世」が何を叫ぼうと、「ダライ・ラマ」という存在自体が、分離独立主義につながる存在である、というジレンマがある。
事実的な繋がりからいえば、ダライ・ラマ14世は独立運動の中心にあり、暴動の中心にある。しかし、主観的にはそうではない。
ダライ・ラマ14世は、形式上の最高指導者ではあるが、おそらく、実権があるわけではない。亡命政府や「ダライ・ラマグループ」の実際の行動を制御する能力はない。せいぜい亡命政府の公式見解の文言に赤ペンを入れることができる程度なのではなかろうか。
実権も無いのに中国から非難されては、ダライ・ラマ14世としては、立つ瀬がない、ということろではないか?
おそらく、中国だって、ダライ・ラマ14世が、暴動の本当の首謀者であるとは思っていないだろう。
それでは、どうして、中国当局はダライ・ラマ14世を首謀者に仕立てたがるのだろうか?
中国当局も、本当の首謀者は、米英印の諜報機関であることに百も承知のはずだ。しかし、それを表立って非難するのは困難である。彼らは容易には尻尾を出さない。また、証拠を揃えて非難しても、各国からの反撃も熾烈なものになるだろう。諜報活動はお互い様だからやぶへびになってしまう可能性が高い。
中国として一番望んでいるのは、分離独立運動を無力化させることだ。「ダライ・ラマグループ」から分離独立運動という目標を取り去ること、「ダライ・ラマグループ」自体を無力化すること、が目標だろう。
そのためには、「ダライ・ラマグループ」から本当の首謀者とを切り離すこと。つまり米英印の謀略組織との繋がりを切り離すためには、どのような方法があるのか、と考えているはずだ。
「ダライ・ラマグループ」と米英印の謀略組織との繋がりを切り離すための方法として、「ダライ・ラマグループ」の名目上の指導者である「ダライ・ラマ14世」に圧力を掛けているのであろう。彼に主観的明言と組織の実際の動きとの矛盾に気がつかせ、組織の動きをおかしくしている要因を取り除かせるように仕向かせること、そのために、中国は「ダライ・ラマ14世」に圧力を掛けているのではないか、と、たけ(tk)は思う。
* しかし、「ダライ・ラマ14世」には、そのような力も無いであろう、とも思う。
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なお、
「ダライ・ラマグループ」は分離独立主義を主張している。
「ダライ・ラマ14世」自身は「私は分離独立は主張していない」と言っている。
中国は「ダライ・ラマ14世」を分離独立主義者に見立てようとしている。
ということの背景にはは、
「ダライ・ラマ14世」も中国政府もチベット独立という主張に現実性が無い、各国政府から支持を得られる可能性は少ない、
という共通認識があるのだと思う。
「ダライ・ラマグループ」の分離独立主義の主張は非現実的である、という認識である。