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http://news.livedoor.com/article/detail/3545336/
世界的な食糧危機、なすすべのない韓国(上)
2008年03月09日16時58分
世界は今「食糧危機」に直面している。穀物生産が不足し在庫までも減少しつつある。米国農務省は今年の世界の穀物生産量は消費量に比べて2900万トン不足し、穀物の在庫率(年末時点での在庫量/年間消費量)も史上最低レベルの14.6%にまで落ち込むと予想した。さらにロシアやウクライナ、中国、アルゼンチンなど穀物生産国はさまざまな輸出制限措置を取っている。
世界的に食糧問題が緊急の課題として浮上しているが、穀物の海外依存度が高い韓国はこの状況にまったく対応できていない。日々高騰を続ける穀物価格が物価を押し上げるアグフレーション(農業+インフレ)に直面しているのはもちろん、金を払っても穀物を買うことができず、韓国国民4700万人の食卓が脅威を受ける食糧安全保障問題に直面する恐れが現実化している。実際に韓国の昨年の穀物輸入量は、前年に比べると額では34.8%増加したが、量は2.6%減少した。より多くの金を払っても、わずかな量しか買えなくなっているということだ。
これらの現象は石油ショックにちなんだ名称「穀物ショック」の前兆とも読み取れる。穀物ショックは、一時的な需給不均衡の時期さえ過ぎ去れば解決するような問題ではない。韓国国内や海外で農地を確保して直接農業を営むか、あるいは安定した輸入先を確保するという根本的な対策が必要だ。しかし韓国政府はこれまでこのような努力を怠ってきた。現実的な対策を何一つ取ることができず、穀物ショックに何ら打つ手なく手をこまねいているばかりと指摘されている。
◆「食糧安保に脅威」
国連食糧農業機関(FAO)は各国に対し、年間食糧消費量の18%から19%ほどを年末時点での在庫として確保するよう促している。その程度を確保すれば食糧安保に心配はないということだ。
しかし韓国の主な穀物在庫率(2007年基準)はコメ13.7%、小麦11.8%、トウモロコシ5.3%、大豆10.6%など、FAOが定める基準をはるかに下回っている。また国内消費に国産が占める割合(自給率)も、小麦0.2%、トウモロコシ0.8%、大豆13.6%にとどまっており、海外からの輸入に多くを頼っている状況だ。サムスン経済研究所のキム・ファニョン首席研究員は、「国際的な生産不足や各国の輸出統制などが続いた場合、食糧安保に深刻な脅威となる可能性がある」と指摘した。
クム・ウォンソプ記者