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【社説】未来に向かって走り出そう!【中央日報】〜韓国
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=94390&servcode=100§code=110
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2008年、新年が明けた。毎年迎える元旦も、戊子年の元旦の感懐は格別だ。我々が産業化時代と民主化時代を経て先進化時代に向かう歴史の曲がり角に今、立っているからだ。建国60周年を迎え、歴史のひとつの節目が終わってまた新しい時代に伸びていこうとする厳肅な瞬間を迎えている。保守勢力が10年ぶりに再執権に成功したといった政派的・理念的な所感ではない。国民の期待と念願が積もり積もって大韓民国の再跳躍という目標に向かい情熱を燃やすときがいよいよ来たという湧き出る興奮と胸のときめきだ。
国民は、また走り出すための準備は整った。その意志を昨年末の大統領選挙で示している。国民が李明博(イ・ミョンバク)候補を大統領として選出したことは、ハンナラ党や李候補を愛するからではなかった。国を再建させるためにはほかの選択がなかったのだ。国民は夢と希望をつかみたくて、40〜50代の失業家長と青年失業者のしおれた姿をこれ以上見ることができない上に、分裂と対立で先進国に向けて走り抜けてきた歳月があまりにも惜しまれたので、奮い立ちあがったのだ。今度は当選者が国民に報いる番だ。よく働く、腕のある大統領になればそれで十分だ。大統領として働ける環境は、いつになくよくなっている。国民が喜んで賛同する態勢ができ、方向さえ間違わなければちょっとしたことには目をつぶりながらも後押ししようという覚悟もできた。こうした時期に国をワンランク引き上げられなかったら、歴史に罪を犯すことになる。
経済再生が最優先だ。今年を経済再跳躍の元年にしなければならない。国民と新しい政府が心ひとつにして経済再生に乗り出したら再跳躍は実現不可能な夢ではない。過去10年間の成長無気力症から脱して、今一度活気にあふれる経済を作り出さなければならない。
そのためには第1ボタンを間違いなく正しくかけることが重要だ。新しい政府はまず動力を喪失した成長エンジンをスタートさせなければならない。政府がしなければならない役割は経済に自生的推進力を起こすことだ。企業と国民が意欲的に働けるよう、動機付けしてあげることだ。その第一歩は規制を解くことからだ。企業は今、あらゆる規制にしばられて投資意欲を喪失した状態だが、企業投資の扉を開くだけで経済の成長エンジンはまた動き始める。企業の活発な投資により、経済成長の過失は就職口の創出と生活の質の向上となって現れるはずだ。
政府はこれとともに新たな成長動力の芽を見失わずに育てあげなければならない。情報技術(IT)と生命工学(BT)、文化サービス産業など我々が強みを持ち、10年、20年後に国を養うための未来の主力産業を掘り出して育成しなければならない。国民と企業もこれからはすくめていた肩を広げ、力を合わせて経済再跳躍の大長征に加わらなければならない。新しい希望と熱意を再びチャージして、もろともに低成長の桎梏から脱けだし、先進国に再跳躍する偉大なる歴史の扉を開こう。
再跳躍のために必ず正さなければならないことがよじれた労使関係だ。法と原則が通じない労使関係は韓国経済のネックになっていたひとつだった。労組が無分別な不法ストライキと名分のない政治ストライキに一貫した闘争主義の慣行から脱却することができなければ国民はもちろん、労組員の支持も得にくいだろう。企業も不透明な経営と誠意のない交渉姿勢を変えなければ円満な労使関係は期待することはできない。
21世紀の知識基盤社会の国家競争力は教育に始まる。だから米国、日本などの先進国は自律と競争原理にもとづいた教育改革に全力を傾けている。我々も教育政策を“規制と平均主義”から“自律と競争”に切り替えなければグローバル化時代に生き残れない。崩壊した公教育を立て直して“大学受験戦争”から脱却する方法はこの道だけだ。新政府は果敢に大学入試を自律化し、問題が深刻な修学能力等級制もすぐさま廃止すべきだ。画一的な平準化政策を補ってレベルの高い教育を強化すれば公教育の競争力も回復することができる。政府は教育現場に対する干渉を最小化して、できる限り信じて任せるべきである。それが教育の多様性を生かし、国家競争力を育てる道だ。
北朝鮮との関係も再確立する元年にしなければならない。盲目的北朝鮮包容政策は南北関係の質的改善に限界があることが証明された。それでも南北和解の基調に逆らっていくこともできない。国民と新しい政府の知恵が必要な部分だ。対話そのものにこだわる対北接近はやめ、人道主義的支援と戦略的支援を区分し、一貫性をもたせて推進しなければならない。それでこそ韓国内の対立も減って、北朝鮮も説得することができる。国民も新政府が新しい南北関係の枠組みを作れるまで粘り強く見守る必要がある。
北核問題の解決のためにも韓米、韓日関係は早く修復しなければならない。韓中関係発展も堅固な韓米同盟の土台があって可能だ。政界は新政府が発足する前に韓米FTA批准を終え、負担を減らすべきだろう。軍が本然の位置につくことも急がれる。安保に赤信号が灯っても、軍の名誉が棄損されても、権力の目ばかり気にしながら一言もまともに言えない姿がこれ以上続いてはいけない。
大韓民国の伝統性さえ揺るがした過去の清算を願うことは、これからは未来指向的国民統合の次元で整理する知恵を発揮しなければならない。グローバル競争時代にいつまでも過去のことにとらわれて分裂と反目を繰り返している場合ではない。歴史の問題は学界に回すがよい。文化・芸術界もすでに理念に振り回されたり、権力争いしたりといった行動は終える時が来た。でなければいつまでも権力の支配下にとどまるほかない。
政界も今度は成熟した姿を見せなければならない。政府の政策に無条件揚げ足を取る野党、政府のイエスマン与党では先進化時代には進めない。大統領は野党と話し合って説得する努力を傾け、野党も一定部分国政に協調する姿勢を持つ必要がある。大統領と政界ともに民主的リーダーシップ、合理的政治力が切実に要求される時だ。
国民はもう一度走り始める覚悟を決めて、靴の紐を締めなおしている。李明博次期大統領も働く大統領になると固く約束した。企業も新時代に対する期待が大きい。社会の各分野が本来の場所に戻って、担った役割をやりこなしたら再跳躍は決して夢ではない。後の残されたのは前に進むことだけだ。国民の念願と期待を集め、未来に向かってまた走りだそう。