★阿修羅♪ > 戦争86 > 297.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
(回答先: レバノン産業相暗殺 反・親シリア派の対立確実 【産経新聞】 投稿者 愚民党 日時 2006 年 11 月 22 日 08:03:22)
□キリスト教政党、ファランヘ党出身閣僚が射殺される レバノン情勢はさらに悪化へ [アルジャジーラ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2755095/detail
キリスト教政党、ファランヘ党出身閣僚が射殺される レバノン情勢はさらに悪化へ
【アルジャジーラ特約22日】マロン派キリスト教徒の政党、ファランヘ(カタエブ)党指導者でシニオラ政権の産業相、ピエール・ジュマイエル氏が22日、ベイルートで暗殺された。
レバノン政治指導者の暗殺は、ハリリ元首相が暗殺された2005年2月以来、3人目。
ジェマイエル産業相は、ファランヘ党の最高指導者、アミン・ジュマイエル元レバノン大統領の子息で、議会内の反シリア勢力に属し、親シリア勢力と権力闘争していた。
政治専門家たちは、ジュマイエル氏の死がすでに分裂しているレバノン国家の緊張をさらに深めると観測している。
ジュマイエル氏は21日、首都レバノンのキリスト教徒地区を車で走行中、武装勢力に銃撃された。アルジャジーラの報道によると、この暗殺事件が伝わると、ベイルートはパニック状態となり、人々は争って帰宅の途についたという。
キリスト教徒居住区のザーレでは、ザールとバールベックを結ぶインターナショナル・ハイウェー沿いに怒りの抗議デモが行われた。
デモ参加者たちは、同じマロン派キリスト教政党である自由愛国党の指導者、ミシェル・アウン退役将軍とヒズボラの最高指導者、ハッサン・ナスララー師を非難し、反シリアのスローガンを叫んでいた。
ピエール・ジュマイエル氏は1972年、レバノンのベクファヤに生まれ、2000年に国民議会に選出され、2005年に再選された。マロン派キリスト教のコルネト・シェーワン・グループの一員ともなっている。
ファランヘ党は1975年から90年マデのレバノン内戦にかかわり、キリスト教徒に多くの支持者を持つ。
ヒズボラの幹部、アハメド・メリ氏はアルジャジーラに対して、「われわれはこの殺害行為を強く非難してやまない。レバノンの将来を損なおうとする勢力によるものだ」と語った。
ハリリ元首相の子息で議会の野党勢力、「フューチャー」陣営を率いるサード・アル=ハリリ氏は「本日、自由で民主的なレバノンを信奉するわれわれのうちの1人が殺害された。シリアの手が全面的にかかわっているものと考える」と声明した。
「ヒューチャー」陣営は反シリアのスンニ派イスラム教徒、ドルーズ派、キリスト教の諸政党が組んだ「3月14日連合」最大の勢力で、ファランヘ党も参加している。
キリスト教徒の政党、「レバノン・フォーシズ」の指導者、サミール・ジアギア氏は21日、アルジャジーラに対して、政府・与党勢力は「昨年3月14日以前の状況に戻ることを許さない」と述べた。
同氏は、ヒズボラや同氏がシリアと協力しているとする他の政党はハリリ元首相暗殺事件を裁く国際法廷の設置を阻もうとしているのだと主張、ラフード・レバノン大統領の退陣を要求した。同氏はさらに「悪化するレバノン情勢は、レバノンを混乱に陥れようとする幾つかの政党の政治的な隠れミノを提供するにすぎない」とも述べた。
ドルーズ派の最高指導者で「3月14日運動」の指導者でもあるワリド・ジュンブラット氏は、ハリリ暗殺事件の国際法廷が最終的に開設されるのだから、レバノン国民は国内の紛争に巻き込まれないよう注意すべきであると語った。
今回のジュマイエル氏射殺事件はレバノン国内の緊張をさらに高めている。シーア派閣僚がレバノン政府部内の権力分散に抗議して2週間前に辞職したが、その中心勢力のヒズボラは、総選挙の早期実現と国民一致政権の形成が実現しない場合、街頭闘争を検討している。 (翻訳・ベリタ通信=日比野 孟)
2006年11月22日15時40分