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(回答先: イラク治安回復『失敗』 死者最悪の水準 作戦見直し着手―東京新聞 投稿者 天木ファン 日時 2006 年 10 月 20 日 18:16:38)
【関連】イラクとの確執も表面化
米、撤退への道筋見えず
【カイロ=萩文明】イラク駐留米軍が、この夏以来展開してきた作戦の失敗を事実上認めるという異例の事態に追い込まれたことは、収束気配のない暴力の前に、なすすべのない無力な姿を象徴的に示している。米軍とイラク政府・軍の確執も表面化している。
米軍は過去、何度も「過去最大級」の作戦を実施し、「戦果」を誇示してきた。だが武装勢力は拡散と反攻を続けるだけで、専門家らは「効果はゼロ」と口をそろえる。
今回の作戦が従来と違うのは、イラクへの本格的・段階的な治安権限移譲に導く目算があったこと。作戦名「ともに前へ」が示す通り、米軍は「主体はイラク軍。米軍は協力的」との姿勢を打ち出し、米軍の撤退に向けた出口戦略につなげる意向が鮮明だった。
だが、その狙いは「毎日、数十人が死ぬ」現実の前に、崩壊した。特定地域に米軍が展開すれば一時的に暴力は収まるが、去った後に激しさを増す悪循環が続いている。
しかも米軍は、「作戦主体」のイラク治安当局への批判を公然と展開。米国内の一部に出ているマリキ首相の「無能」批判に呼応し、責任をイラク側に転嫁した形だ。しかし、民兵と密接な関係にあり、暴力激化の主因といえるイラク治安部隊を育成してきたのは、米軍自身にほかならない。
米軍はイスラム教スンニ派が母体の「イラク聖戦アルカイダ組織」のザルカウィ容疑者の殺害直後も作戦を強化したが、成果は乏しかった。
折しもブッシュ米大統領はイラクの現状を、ベトナム戦争の転換点となった「テト攻勢」にたとえたばかり。今の米軍には、泥沼イラクから抜け出す方法が見当たらない。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kok/20061020/eve_____kok_____002.shtml