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□開戦時にアルジャジーラ爆撃を進言 英の前内相がブレア首相に [アルジャジーラ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2568159/detail
開戦時にアルジャジーラ爆撃を進言 英の前内相がブレア首相に
【アルジャジーラ特約12日】中東の衛星テレビ局、アルジャジーラが12日報じたところによると、英国のデビッド・ブランケット前内相は地元テレビ局とのインタビューの中で、2003年のイラク侵略の際、「バグダッド市内のアルジャジーラ送信設備を爆撃すべき」とブレア同国首相に進言したと明らかにした。
ブランケット氏は英国のチャンネル4とインタビューし、その内容は16日に放映される予定。
この同氏発言は、イラク戦争中に米、英両国軍がアルジャジーラ・バグダッド支局を意図的に爆撃したとのアルジャジーラ側の主張を裏付けるものといえる。
アルジャジーラのアラビア語放送の責任者、アーメド・シェイク編集局長は「ブランケット発言はわれわれの主張の正しさを証明する証拠のひとつ。こうした証拠の積み重ねで、アルジャジーラ爆撃が最上層部の段階で、あらかじめ計画されていたという事実が明確になるだろう」と話している。
さらにシェイク編集局長は「アルジャジーラが当時、その放送内容に不満を持った者たちの標的にされていたのは間違いない。テロと言うなら、このアルジャジーラ爆撃こそが本当のテロだ」と指摘するとともに、同氏発言に関し、アルジャジーラが英政府に正式コメントを求める意向を明らかにした。
また、これまでの経過についてシェイク編集局長は、「米政府関係者と接触し、支局爆撃に謝罪するよう求めると同時に、徹底した調査の実施を要請してきた。しかし、米国は何の対応もみせていない。ブランケット発言を基に、再度、要求を突きつける」と述べた。
インタビューの中でブランケット氏は、「テレビを通じ宣伝活動をしている」を理由に、「アルジャジーラのテレビ放映用機器を爆撃すべき」とブレア首相に進言したという。
さらにブランケット氏は「(進言に)ちゅうちょはしなかった。戦争下にあっては、(敵側の)放送を認めることはできないからだ。攻め入った国の内部で、その国の宣伝につながる活動を許す考えはなかった」と強調した。
ブランケット氏がブレア首相に進言してから2週間後、米軍はアルジャジーラ・バグダッド支局の事務所を爆撃した。この爆撃で、同支局のタレク・アユーブ記者が死亡した。
爆撃についてブランケット氏は、爆撃の標的はあくまでも送信機器で、記者たちを標的にする考えはなかったと弁明するとともに、「意見が違っていたとしても、記者たちを攻撃することはない。間違って同支局を爆撃したのかどうかは分からない。(記者が死亡した)この爆撃は容認できない」とも述べた。
一方、ジャーナリスト擁護委員会によると、イラク戦争が開始された2003年4月以降、死亡したジャーナリストは少なくても80人、また、マスコミ関係者は22人に上るという。総計で100人を超える中、その多くの者たちが反政府武装勢力によって殺害された。
この厳しい現実を物語るように、12日早朝にはバグダッドで、イラクの新興衛星テレビ局、シャビーヤの事務所が覆面をした武装集団に襲撃され、職員11人が殺害された。
シャビーヤの幹部の1人は「今朝出勤すると、惨劇が起きていた。全員が殺された。武装集団が押し入り、殺害したのだ」と怒りをあらわにしていた。(翻訳・ベリタ通信=志岐隆司)
2006年10月13日16時10分