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報告者:東京財団 シニアー・リサーチ・フェロー 佐々木 良昭
No. 18 「日本の援助に群がる人たち」 2003年11月06日
人の不幸があるところには決まってその機会に儲ける人たちがいる。湾岸戦争時にはにわか評論家が大活躍し、それまで手にしたことも無いような臨時収入を得たし、テレビ番組用のアラビア語通訳をする日本人やアラブ人も同様に金儲けが出来た。
それはイラク戦争の場合も同様だった。たくさんの軍事評論家とアラブ評論家、イラク専門家が登場し、それぞれに活躍している。緊急時とあってそのクオリテイについては誰も真剣に吟味しないのだ。
いまそれと同様の傾向が日本の自衛隊派遣をめぐって起こっている。イラク人、イラク事情通、イラク市場に詳しいビジネスマンと称する人たちがあちこちを動き回っては自分を売り込んでいる。
そんな状況のなかで、ある日友人が電話で雑談をしていた。 「笑えるよな、某テレビ局がクルド人取材で頼んだ通訳は俺の知り合いだったんだけど。彼に何時クルド語を勉強したんだと聞いたら、日本人でクルド語を知っているやつなんか一人もいないからばれないよ、という返事だったよ。それで彼の出た番組見たら偉いよな、最初から最後までクルド人とのインタビュー部分は彼の創作さ、それがあまりにももっともらしいのでクルド語を知らない人は誰も彼の創作だとは気がつかなかったと思うよ、俺だって騙されたくらいだから。彼が儲かったかって?当然だろう、特殊言語の通訳したんだから当たり前さ。彼はクルド語を飛び越えて彼語を通訳したんだからな。」
テレビで適当なコメントをしている分には誰も損も怪我もしないだろう。しかし自衛隊がイラクに入るとなると話は別だ。通訳や地域専門家の吟味はしっかりやるべきだということは私が指摘するまでもあるまい。
しかし、案外うっかりしたところに穴があるということを忘れるべきではあるまい。ビジネスも然りだ。
http://www.tkfd.or.jp/news/today/1_20031106_2.shtml
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<コメント>
海外であれ、ニポンであれ、マスゴミの報道には気をつけましょう。
自戒も込めて。