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「田中宇の国際ニュース解説」での「日本の核武装とアメリカ」(10月24日号)の中に、「核抑止力を無効にしたブッシュ」という章があった。田中さんの個人的な考察をもとに書かれたのだろうが、現在のアメリカ軍の実態からすれば、的外れである。
米ソ冷戦時代以来の核抑止力がこの数年間で無効となってしまい、「過去の遺物」となってしまった本当の理由は、
@最新鋭大型偵察衛星「スペースレーダー」などや無人偵察機による偵察システムの進歩により、中国にも、北朝鮮にも、その全土をくまなく監視する体制が敷かれ、相手国の核弾頭搭載の大陸弾道弾の発射準備を、簡単に事前察知できるように成った事。
Aその探知した発射準備に対応して、アメリカが「核」先制攻撃をかけるための最新の核弾頭W888型は、6000キロ〜9000キロ飛んで誤差10メートル前後、またこの数年で開発実用化された「精密爆弾」とクルージングミサイルによる正確な先制攻撃により、相手国に一発の核ミサイルも発射させずに、中国も、北朝鮮も全滅(主要基地・施設が30分以内に全滅)させる攻撃体制が、アメリカ軍によって現にとられている事。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4198621861/sr=1-1/qid=1161789720/ref=sr_1_1/
中国も、北朝鮮もいまだに時代遅れの核抑止戦略をとり続けているが、アメリカは5600発の最新鋭の核兵器を所有しており、核兵器保有国と核保有能力を持つ国が30国以上であろうと、アメリカによる核攻撃の独占体制が支配しているのが現在の状況だ。
2001年5月、ブッシュ大統領がウェストポイントの演説で発表した「核兵器を使っての先制攻撃」の決定は、それ以後の5年間でその攻撃システムを確立し、50年以上続いた核抑止力戦略の時代は既に終わっている。