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我ら言葉のほかに失うものなし
天木・筆坂熱血インターネット対談
2006/12/04(Mon)
NATO首脳会談と「防衛省」昇格法案の衆院通過(天木)
NATO首脳会議と「防衛省」昇格法案の衆院通過
天木直人
NATO首脳会議と「防衛省」法案の衆院通過。このまったく無関係の二つの出来事に私は大きな歴史の流れを見て取った。しかもその流れは決して歓迎される流れではない。
北大西洋条約機構(NATO)は11月29日、ラトビアの首都リガで首脳会議を開いた。その合意である「リガ宣言」では、冷戦後の新たなNATOの役割として、今後10−15年はテロや大量破壊兵器が世界的脅威になるとの認識で一致し、域外での作戦展開をにらんだ機動力の大幅増強と、その負担を日韓豪にも要請することで合意したことが明記されているという。
ありていに言えば、米国の「テロとの戦い」への犠牲をNATO加盟国だけで負担するのは困難になってきたので、NATO以外の米国の従属国にも負担させろということだ。たしかにアフガニスタンでNATO軍は犠牲を強いられている。戦闘が激しいアフガン南部では英国,カナダ,オランダの部隊の死傷者が増えている。国内の反発もあり、その犠牲を他の国にも負担させろということだ。
そのNATO首脳会議と同じ時、日本では11月30日の衆議院本会議で「防衛省」昇格法案が通過した。事実上の自衛隊法改正の成立だ。この一連の法案の中心は名称の変更などでは決してない。自衛隊の海外派遣を「本来任務」に格上げし、海外派遣を何時でも可能にする「海外派遣恒久法(一般法)」や集団的自衛権行使への道を開くものである。
これが防衛庁や防衛族の悲願であったという。「ようやくここまで来たか」と感無量であるという。新聞の中には、「当たり前のことだ。遅すぎた」という社説を掲げていたものもあった。
馬鹿もここまでくると滑稽だ。安倍晋三や政治家はいいだろう。官僚や制服の幹部もいいだろう。しかし末端の自衛官は確実に戦場に駆り出されるのだ。しかも日本の国民を守る本来の国防とは無関係の、「米国の戦争」の犠牲になるのだ。自衛官はそんな「米国の戦争」で命を落とす覚悟があるのか。愛する家族を守る為に闘うのは尊い。日本国民を敵の攻撃から守る為に先頭を切って命を落とす覚悟を持って自衛隊に入隊したのなら敬意を表する。しかし米国の不当な戦闘のために犬死する、しかも米国従属によって自らの権力を保持しようとするこの国の支配者たちの為に命を落とす、そんな馬鹿げた命令に従順に服従する自衛隊なら、こんな情けないことはない。
http://www.tembosha.com/kd_diary/kd_diary.cgi?20061204
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