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□[森・中川氏]造反組の復党端緒…「師弟関係」に亀裂|毎日新聞
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2806349/detail?rd
[森・中川氏]造反組の復党端緒…「師弟関係」に亀裂
郵政造反組の自民党復党問題を端緒に、森喜朗元首相と中川秀直幹事長の「師弟関係」に亀裂が生じている。森氏は、平沼赳夫元経済産業相と落選した前職議員も含めた一括復党の確約を中川氏から取り付けたと受け止めていたが、「密約」を否定する形で中川氏が復党条件のハードルを上げたためだ。復党問題に一応の区切りが付き、両氏とも表立った対立を避けるよう努めているが、党内最大派閥、町村派内の不協和音は、安倍政権の運営にも影を落とし始めている。
「みんなを納得させるためのエクスキューズ(言い訳)を作ろうとするから、かえって話が大きくなった」
森氏は3日、民放の報道番組で、中川氏が一括復党に踏み切らなかったことが逆に混乱を招いたとの認識を示した。さらに中川氏が落選組の復党にさらに高いハードルを用意していることも「(落選者の)力を借りないと(参院選の)選挙区での勝利はなかなか難しい」とけん制。言葉を選びつつ、中川氏の対応への不満を示した。
第2次森内閣の官房長官を務めた中川氏は、森氏にとって文字通り「側近中の側近」。9月の安倍内閣発足にあたり、安倍首相に中川氏の幹事長起用を強く推したのは森氏だ。
しかし復党問題で、中川氏は森氏や青木幹雄参院議員会長の「現職12人プラス落選組も含めた一括復党」の強い要望を最終的にはねつけた。森氏は先月29日の講演で、誓約書提出などの条件を突きつけた中川氏の手法を「人間としてあまりやることではない」などと厳しく批判した。
中川氏も小泉政権下で国対委員長、政調会長と登用されたことで、森氏から小泉純一郎前首相に軸足を移しつつあったとも言われ「『森氏の側近』と言われ続けることに抵抗を感じていた」(中川氏周辺)という。今回の動きは「『森離れ』に踏み切った」(町村派幹部)との見方が強まっている。
一方で、森氏の「盟友」、青木氏が、中川氏への不快感を強めていることも波乱要因だ。先月26日、青木氏は森氏に「年内は黙っているが、自分なりの覚悟はできている」と述べ、中川氏との「全面戦争」も辞さない覚悟を伝えた。中川氏は、メキシコ訪問中同行記者団に、青木氏が自らの専権事項と自負する来夏の参院選公認候補予定者の見直し作業を年内に始める考えをあえて示しているだけに、年内に対立構図が再燃する可能性もある。【高山祐】
2006年12月04日03時31分
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