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タウンミーテイング 謎のサポーターはどこにいる? (訂正あり)
タウンミィーティング研究 / 2006年11月18日
タウンミーテイングに謎は多い。先週の質問の前日に、タウンミーテイング・サポーターという聞き慣れない表記に出会って戸惑った。会計書類を精読していくと、このタウンミーテイング・サポーターは、一般参加者とは別枠で「開催地決定後に通知する100名」に入っている「事前参加者」(一般参加者のはるか前に招待状が届くと思われる)の中にいることになっている。いったい、どんな人たちなのだろうか。14日の「その他の協力者5000円」を質した教育基本法特別委員会で、この点を内閣府官房長に聞いている。
保坂 タウンミーテイング・サポータとは何ですか、一体。
山本官房長 平成15年度から始めたものでございまして、できるだけタウンミーテイングを広く知っていただくということで、地域で、タウンミーテイングとはこういうものですよ、とか、こういう具合にやられますよとか、そういうことをいろいろ友達だとかあるいはメール上で知っていただくということで、55名登録をしていただいておりまして、この方々は、要するに広報活動のサポーターとしてやっていただくという趣旨でお願いしているものでございます。
保坂 タウンミーテイング・サポーターという名前を初めて聞きまして、これは一体何かと昨日聞きましたけど、サポーターとは助けたいと出てくるということではなくて、内閣府の方からお願いをしている存在ということですね。これは是非、個人名は構いませんから、どういう形でこの優先枠が作られていたのか、出していただきたいと思います。
官房長の説明はさっぱり分からない。サポーターと言えば、秘密組織じゃないだろう。しかし、内閣府が「タウンミーテイング・サポーター」をHPやチラシ・ポスターで募集したことはない。非公開のクローズのメンバーで「優待枠」として、事前に招待状を送り、一般参加者と別枠で遇しているとは、いかにも不自然ではないか。全国で55人という人数も、官邸・内閣をあげて国民に呼びかけているタウンミーテイングとしては少なすぎるだろう。
会計書類から判明するのは、「一般参加者」と区別して開催地が決定すると、先行してひとり1100円かけて「事前参加者」には招待状が送られるという枠組みだ。一般参加者には50円のハガキの通知が開催前に「参加票」として届けられる。はたして、1100円の送料+内容物とは何だろうか。
これも謎のひとつである。
今日、フランスの友人から『タウンミーティング・サポーターのメッセージ』が内閣府のホームページに掲載されていると指摘があった。写真の下をクリックするとメッセージが現れるようになっている。また『事前申込み者』の申込みフォームも掲載されていた。「内閣府に申込む」のではなくて、「内閣府から依頼された55人はどのような基準で選出されたのか」「誰がいつ判断して依頼したのか」を聞いてみたい。(11月18日追記)
http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/fa37faf1c7a0263d318c2ca9bd5cef22
タウンミーティング調査 5つの視点
タウンミィーティング研究 / 2006年11月19日
タウンミーティング問題で、昨日の記事に追記を書いておいた。内閣府のホームページに「タウンミーティング・サポーター」が写真とメッセージ付きで紹介されていることを友人に教わった。なぜ、国会で「サポーターの方々はホームページで紹介しています」と答弁しなかったのだろうか、疑問は尽きない。また「事前申込者」のウェブ上の申込み欄もあった。20億円かけて、5年にわたって全国で実施してきたタウンミーティングの「事前申込み者」とサポーターを合わせて100名以内というのは、いかにも少ない。本質的に官製動員がなければ、成立しない場だったのではないかと感じてしまう。
@内閣府が地方行政に依頼して「やらせ質問」を仕込んだこと。
Aさらに、地方行政が動員指令を発して会場を「関係者」で埋めたこと。
B加えて、受注業者が百人を超える当日スタッフを集めたと会計書類にあること。
C事前の申込みの際、応募者の意見を書かせて行政側が評価し、参加票送付の際の判断材料にしていた疑いがあること。
D国民の意見を聞くと言いながら、謝礼を支払うサクラ発言者や内閣府の依頼で集めたサポーターなどの選出が透明でないこと。
まずは、議論のスタートラインで政府が明らかにしなければならないことは、多数ある。明日からの与野党の攻防の中で、徹底解明を迫りたい。
http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/c6f5c10833464323e7b733fd44b920d5
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