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冷たい雨と熱い意志
身辺コラム / 2006年12月09日
今日は雨が降り続ける中を、街頭演説を続けた。体の芯から冷えてくるような数時間だったが、「政治」という場に居続けて「言葉」を武器にして「文書」と「演説」で有権者に語りかけ続けるという営為を私たち政治家は、続けていかなければならないと思っている。「保坂さん、政権の批判はよく判りました。演説を聞いていると批判が多くて何をやりたいのか分からない」という声にも出会う。ああ、民主党が陥っている「対案路線」の影響が、ここにも出てきているのだなと思う。
私はタウンミーティングのデタラメぶりに怒っている。しかし、怒っているから判るのだが、国会の野党議員の中にも温度差がある。「まあ、どうせ政府のやることなんてそんなもんでしょ」というようなシニカルな声から、「批判しても与党が多数なのだから、選挙で勝って政権交代をするしかない」という声。どちらも、間違っているわけではない。
麻生外務大臣の「核武装論議容認論」についても、久間防衛庁長官の「イラク戦争支持は小泉総理個人の見解発言」にしても、ユルフン状態の緊張感を欠いた放言・失言が続いている。しかし、その時、その場で怒るということが大事ではないだろうか。その場で、怒らずに許容することが、政治のレベルをますます下げていく。『TVタックル』やワイドショーが追及する「面白さ」に迎合し傾斜していくと、政治家は瞬間芸にたけて、ますます演技者となる。
政治とは希望の言葉を紡ぐ仕事である。どんなに暗い時代にも、どんなに風雨が激しくとも、未来の一点の光明をみつめて、その可能性を人々に伝えに職責があると考えている。ただ、私は怒っている時にニコニコ笑うわけにはいかない。怒っていることをしっかり相手に伝えることがなければ、国会論戦も予定調和うこなすだけになってしまう。
昨日の記者会見は、毎日新聞が書いてくれた。他のメディアでは、来週もまた、「内閣・政府広報」の検証は進めていきたいと思っている。このタウンミーティング問題の無駄遣い追及や、官邸ホームページ・メルマガ費用年間7億円台という事実に、私は驚きあきれて問題にした。「まあ、いいじゃないか。7億ですむなら安いじゃないか」という意見がある人もいて、いろいろな受け取り方があるなと思う。来週になれば、何にどのような予算を使っていたのかが判るので、続報をお待ちいただきたい。
怒りを安定して燃焼させることで、熱い意志を育んでいきたい。怒りが暴発することなく、その対象を変革していくためにはプログラムも戦略も必要となる。瞬間湯沸かし器のように煙をあげているだけでは、やがて怒っている側自身が焦げついてしまう。「怒り」が空回りして宙に散ってしまうことのないように、作戦を立てて戦略を練って、わかりやすく人に伝わる言葉で、ひとりひとりに明日も語りかけ続けたい。
http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/c82ac1c024a12fe40fc51c1e053f4f14
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