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(回答先: 放射性物質検出の原潜起因を否定できず/横須賀―「神奈川新聞」 投稿者 天木ファン 日時 2006 年 10 月 06 日 12:37:55)
原因究明に軍事の壁 決着あいまい
2006年10月06日
横須賀港から、自然界にはない放射性物質が検出された問題について、文部科学省の専門部会は5日、「原潜から出た可能性は否定できないが、断定もできない」という報告をまとめた。原子力発電所で放射性物質の漏出が起これば原因と対策がとことん追及される対応とはかけ離れ、軍事の壁を前に、原因を特定しないままの、あいまい決着となった。
(藤山圭、其山史晃)
文科省の原子力艦放射能調査専門家会合は、日本原子力研究開発機構や原子力安全技術センター、日本分析センター、海洋生物環境研究所の専門家6人からなる。会合では、静岡県御前崎市にある浜岡原子力発電所で今年起きたコバルト58を含む人工放射性核種が検出された事故と似ているとの指摘が出た。
発電所内の浄化槽の汚泥からコバルト60、コバルト58、マンガン54が検出。中部電力が調査し、原子炉従事者の作業服に放射性物質が付着し、退域後の手洗いなどで浄化槽に流入したと考えられる、との結果が取りまとめられた。検出された放射性物質は微量だったが、重大事故につながる懸念を断ち切るために、徹底した原因究明が課せられた。
9月14日に横須賀港を出港した原子力潜水艦ホノルル周辺の海水から放射性物質のコバルト58とコバルト60が検出されたことを受け、文科省は再測定を実施し、コバルト58が改めて確認された。
地元の市民団体から横須賀市や文科省に対し、ホノルルの航海日誌や原子炉運転記録の提出を求めるべきだとの要請が出ていたが、文科省は米海軍に資料提供は求めなかった。
専門家会合は(1)コバルト58の半減期は短いため、1950〜80年代初頭の大気圏内核実験のものとは考えられない(2)横須賀市にコバルトを使用する事業者は存在するが、検出された場所が港から遠い、との理由から「ホノルルの原子炉内で生じた放射化生成物に由来する可能性は否定できない」と判断した。
ただ、原子炉や冷却系の事故であれば環境水準以上の放射性物質や、コバルト以外の放射性物質が検出されているはずなのに、そうした検出はないとして「原子炉・冷却系の事故、トラブルに起因するものと考えられない」と結論づけた。
文科省は「環境・人体に影響を与えるような数値ではない」として、原因不明のまま、調査を打ち切った。外務省日米安保条約課長と文科省原子力安全課長が6日に横須賀市と県を訪れ、今回の結果を報告する。
原子力艦船で放射線放出事故が起きた場合、「軍事機密」が支障となり、原子力発電所の事故のような徹底した対応策が取られないのではないかとの指摘が出ていたが、今回こうした懸念が深まったかたちだ。在日米海軍司令部は「原潜内の事故はない」との独自の調査結果を発表しており、横須賀市議の一人は「疑いを受けている米軍の調査で納得しなければならないのか」と話している。
http://mytown.asahi.com/kanagawa/news.php?k_id=15000000610060002
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