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(回答先: 強行採決は避けるべきだ【教育基本法改正】―沖縄タイムス 社説 投稿者 天木ファン 日時 2006 年 11 月 14 日 11:43:09)
文部官僚の号泣=玉木研二(論説室)
1947年3月18日、帝国議会衆議院「教育基本法案委員会」は熱気に包まれた。委員会設置目的である教育基本法案は既に通過し、義務教育6・3制など新制度を定める学校教育法案が回ってきたのだ。
史料によると、委員18人のほぼ全員が質疑に立ち、校舎や学用品がそろうのかとただした。敗戦の傷跡なお深く、東京では赤子の死亡率10人に1人以上と新聞が報じているころである。
当時の文部省学校教育局長が答弁に立った。
「戦争を放棄した日本は文化国家建設のため教育の徹底的な刷新改革が必要で、次代を担う青少年への期待はまことに大きいが、現状では子供たちに教科書も与えられない……」
このようなことを語りながら彼はあふれる涙を落とし始め、ついに言葉を失い、声を上げて泣いた。委員らも涙にくれ、5分の間声を発する者がなかったという。
実際、慌ただしく翌月に発足した新学制は混乱を極め、青空教室や無資格教員の中学の授業も各地で行われた。今に至る戦後の学校教育制度はこうして第一歩を踏み出したのである。
いま国会で「教育再生」を旗印に教育基本法改正審議が進められている。何も声涙ともに下る演説をというのではないが、つい思うのだ。なぜかくも「軽い」のか。攻めるも守るも切迫した空気を欠き、語りながら子供たちの窮状に思いめぐって詰まる声もない。
局長の「熱涙」は帝国議会衆院本会議で審議経過報告に立った委員長が特に付言して伝えた。議員の心を打ったらしい。途中2度の拍手が記録されている。
毎日新聞 2006年11月14日 0時01分
http://www.mainichi-msn.co.jp/eye/hassinbako/
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