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□[奈良女児殺害]小林薫被告 死刑判決確定|毎日新聞
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2554857/detail?rd
[奈良女児殺害]小林薫被告 死刑判決確定
04年11月、奈良市で小学1年の有山楓(かえで)ちゃん(当時7歳)が誘拐、殺害された事件で、わいせつ目的誘拐、殺人など八つの罪に問われ、奈良地裁で9月26日に死刑を言い渡された元新聞販売所従業員、小林薫被告(37)が10日、控訴を取り下げた。事件は小林被告から遺族らへの謝罪がないまま、控訴期限の11日午前0時に、発生から1年11カ月で死刑判決が確定した。
弁護団が「事件の背景などを表面的にしか判断していない」などとして、即日控訴していた。小林被告は10日午後、控訴取り下げの文書を、拘置中の奈良少年刑務所の刑務官に提出。同少年刑務所長が受理した。
小林被告は同日午前、接見した弁護士に「控訴を取り下げます」と意向を伝えた。弁護士は「社会に事件の動機や女児に対する欲望が形成された過程を明らかにすべきだ」などと言ったが、小林被告は「(控訴すれば)命を惜しんだと思われる。何を言っても無駄」などと応じたという。
大阪教育大付属池田小での児童殺傷事件(01年)で宅間守・元死刑囚(04年執行)も1審判決の翌月に本人が控訴を取り下げ、死刑が確定した。【高瀬浩平、花沢茂人】
■関係者「人間性取り戻して」
小林被告から直接の謝罪を聞くことなく死刑判決が確定することになった事件。関係者はこの知らせをさまざまな思いで受け止めた。
女児が通っていた市立富雄北小学校の田中弥彦校長は「子どもの安全に対する取り組みに終わりはない」とコメントした。田中校長は女児の命日の11月17日、全校集会で命の大切さを訴え、1時間目に全クラスで命について考える。
同小児童の登下校の見守りを続ける富雄地区自治連合会の安達孝雄会長(73)は「控訴で死刑判決が覆り小林被告が社会に戻ることが、保護者や地域には心理的負担だった」とし、小林被告には「法廷の態度は強がりや虚像だったのかもしれない。刑執行まで自分と向き合い、人間性を取り戻してほしい」と望んだ。
初公判から傍聴した全国犯罪被害者の会(あすの会)メンバーの安丸和夫さん(59)は「心からの謝罪は期待できない。先延ばしせず、刑事訴訟法の規定に従って適切に刑を執行してほしい」と話した。
一方、小林被告は接見した弁護士から「第2第3の小林を出さないよう、控訴審ですべてを話し、責任を果たすべきだ」と言われると、「考えてみます」などと話していた。しかし、この日、弁護士が控訴取り下げを思い返すように言っても、「世の中は変わらない」と応じなかったという。
小林被告は月刊「創(つくる)」の篠田博之編集長あての9月27日付の手紙に「死刑を望んだ理由は被害女児への償いの気持ちがあるから」と書いていたが、今月4日付の手紙では、「世間の人たちは『死刑になるのが怖くなり、本心からの謝罪ではない』と批判的にしかとらえない」とつづっていたという。
2006年10月11日01時32分