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(回答先: 2つめの真理:憎しみの連鎖から、良い国は作れない。憑き物を考えよう。 投稿者 考察者K 日時 2006 年 12 月 26 日 07:11:18)
バードレポート・トピックス版2001.06.08.号
2001.6.8 アメリカで減税法案が成立。相続税廃止。
アメリカでの現行の相続税最高税率は60%です(日本は70%)。これが段階的に下げて2010年には相続税
が全廃することが決まりました。(日経2001.6.8)
ジョージソロス等の大富豪はこれに反対なのだとか…。米国では大富豪の人としての価値はどう財を築
いたかでなく、死ぬまでにどう使ったかで判断されると聞きます。ソロスもゲイツも社会に対して膨大
な寄付を一生懸命続けています。ニューヨークのカーネギーホールは大富豪カーネギーの遺産です。
プロテスタンティズムの倫理とでもいうべきものが資本主義と結びついたときにこのような米国人の財
産に対する精神構造が生まれたのではないでしょうか。同じ理屈からこれら大富豪は富の再配分機能を
もつ相続税の継続を求めるのではないでしょうか。
アメリカの財産は株であり金融資産です。日本では土地です。アメリカの財産は自分が稼いだ結果もの
が多いのでしょう。日本の資産家は親から引き継いだ土地が値上がりしたというのが多数派でしょう。
バブルの頃WebMasterは、都心で土地を売って何億円・何10億円を手にした方へのコンサルティングば
かりやっていました。お客様に必ず言いました。
「この土地がこんな金額になったのは、自分の努力もあったでしょうが、地域の普通のサラリーマンや
数多くの人の努力や社会全体のお蔭も大きいでしょう。気持ちだけでいいですから、売買代金のうち少
しでもいいから、地元や社会に寄付しませんか。その分は税金も安くなりますし…。」
こういった考え方は日本では受け入れられないのでしょうか、寄付をした人はほんのわずかでした。
(なおアメリカの相続税は2010年に一旦はゼロになるものの、その後は現在は決まっていないというこ
とです。…加筆
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かなり古い記事で恐縮ですが、こんなことになれば、ますます日本の資産家は
アメリカに資産を逃避させようとするでしょうね・・・
ボーダーレス化した世界経済で、本当に、有効な税制って、難しい問題ですよね。