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日本の政治が狂い始めたのは2大政党制に大きな問題点がある。
この制度では少数野党が育ち難いのである。
本来、人間の考え方は千差万別であるのだから、2つの政党に集約される訳はない。
それでも、今の自民と民主にハッキリとした区切りがあるのなら大きく状況は変わる。
しかし、今の自民と民主には明確な区切りはないのと同じだろう。
双方とも「アメリカ追従」「小さな政府」「憲法改正は是」「天皇制度維持」である。
理念を忘れ、所属する政党の命ずるままに国会の投票をするだけならば、そんな政治家は政治家失格である。
地方の選挙区では「地元の発展のために全力を尽くす。」とか言いながら、国会の本会議では「地方切り捨ての案の賛成に票を投ずる」
そんな議員を懲りずに選出する愚民になってはいけない。
地方が怒り、労働者が怒り、庶民が怒れば普通ならば「政権交代になる」はずであるが、日本では「変わっても大差なし」という閉塞感が溢れている。
「確かな野党の共産党」か「社民党」でも単独で政権を取れれば面白いのかもしれないが、夢のまた夢という感じである。現実には「消滅する」可能性のほうが高い。
政治家は「総じて貧乏人の気持ちが分からない」のだろう「貧乏は自己責任」くらいに思っているのがオチである。前にある政治家などは「身障者は救済が必要だが、健常な貧乏人の救済は不要」と主張していた。その考え方がワーキングプアを生み出したのだろうとKは思う。貧乏人の努力を嘲笑し、個人の努力義務をことさら強調する考え方で「自分らの失政」を認めようとしない政治家は最低の政治家である。
しかし、そのような政治家が圧倒的に多数なのである。
少しでも良心の欠片が残っているのなら、信念に従い「教育基本法改正案」や「防衛省の昇格案」などには反対投票があってしかるべきである。
それが、ない。
貧乏人がアルバイトを掛け持ちする努力を足蹴にする奴らの努力は「党の言うことには逆らわない」だけである。
「憲法改正問題」「福祉問題」「アジア外交」「地方問題」などでは明確な区切りがある2大政党でなければそんな2大政党制度は意味がないのだろうと思う。
先の「郵政問題」はある意味では「地方福祉のあり方」「小さな政府論」が関わった問題であり、流石の自民党も意見が割れた。今日では「一応収まった形」ではあるが、まだ、ヒビはあると考えられる。「小泉チルドレン」と「郵政造反議員」の対立構造である。
ここで間髪入れず「核武装の問題を自民党内で議論させれば、意見は分かれる」かもしれない。
核武装問題は非常にデリケートな問題である。
日本は「世界で唯一の被爆国」であり「2度と核が使用されることのないように努力していく国」であるのは当然として、それとは別に「アメリカの核の傘の下に甘んじる実質経済植民地であるべきか、アメリカとの関係を大切にしつつも発言権は所有するパートナーとして独立した国を目指すのか?」と言う意味において重大な意味を持っているからである。
これはイザとなったら「アメリカに苦言を呈する事ができるか?」であり「日本はアメリカの洲なのか?アジアの国なのか?」と言う意味である。
真剣な議論をさせれば「自民党を割る事ができるかもしれない議題」は今現在「地方切捨ては是か?」と「核武装問題」くらいであろう。
「天皇問題」は早すぎる。「弱者問題」は金持ちのエリート集団では「理解ができない」
いずれにしても今の閉塞感に溢れた社会状況を変えるには「弱者・庶民の代表になってくれる新党を立ち上げる」か「自民(民主含む)を割って政界再編成」でもするしか方法論はないと言う気もする。もしくは、中選挙区に戻すかだ。
実際には「庶民政党を作るには資金もなく、人材もない」
中選挙区に戻すのは事実上困難だろう、時計を逆に回すのは「怒りが不足している」
自民党を割る方策が必要である。