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(回答先: Re: 日本の労働者は第三世界より本当にゆとりがあるのでしょうか? 投稿者 パルタ 日時 2006 年 12 月 02 日 21:54:41)
トロツキー派とスターリン派の集団化のテンポを巡る激烈な論争は必ずしも他の地域でも必要とは限りません。ロシアや中国等の第三世界では農村は都市貧困層のプロレタリア階級の供給源ですが、先進国の農村は必ずしもそうではありません。富農と貧農の問題なども第三世界ほど問題にならないのです。第三世界でもニューギニアなど共同体の強い農村で富農と貧農の問題は重要でない地域もあります。富農と貧農よりも遊牧民と農耕民、狩猟民と農耕民の対立止揚の方が重要課題となる地域もあります。
つまり、農民、農村、地方という概念が超地域的にどこでも同じ意味合いを持つ訳ではないのです。その土地と全く無関係な概念で成り立つ運動は宗教であって、思想ではありません。思想はあくまでその土地のモノや人に変化を及ぼすものでなければならないので、概念がその土地にある程度噛み合ったものでなければなりません。