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台湾地震のケーブル切断、国際通信手掛ける大手３社にも影響(５) (ブルームバーグ)
2006年12月27日(水)14時22分
12月27日（ブルームバーグ）：台湾南部で26日夜発生した地震で、各国の通信事業者が台湾南方沖で共同使用している光海底ケーブルが複数断線、日本の国際通信を手掛ける事業者でも、ＫＤＤＩと、ＮＴＴグループの長距離通信会社ＮＴＴコミュニケーションズ（ＮＴＴコム）、ソフトバンクテレコムの大手３社に影響が出た。ただ、日本からの国際通話自体については、太平洋や米国、欧州経由のう回路を代替使用しており、障害は発生していない。
３社の広報担当者が27日、ブルームバーグ・ニュースの電話取材に対し、明らかにした。こうした回線は日本だけでなく海外各社でも共用していることもあり、復旧にかかる時期や費用などは、不明としている。
ＫＤＤＩ広報部の前出治彦氏によると、台湾南部から敷設されているケーブルは、香港、インドネシア、マレーシアといった東南アジアだけでなく、インドや中東まで伸びている。このためＫＤＤＩでは、日本からこれらの地域への国際通話サービスについては現在、太平洋と米国、欧州を経由する回線をう回させる形で行っている。日本と台湾北部を結ぶケーブルに被害は出ていない。
ＮＴＴコム広報室の奥田智行氏によると、同社でも同様にう回路を確保しており、国際通話自体に影響は出ていない。ただ、国際フリーダイヤルなど一部の付加サービスを提供する1400回線と、企業向けなどの専用線84回線に、障害が発生している。
ソフトバンクテレコム広報の倉野充裕氏によると、法人向けの国際データ伝送サービスなどで一部に障害が発生しているものの、一般的な国際通話ではう回路確保もあり、問題は生じていない。ただ、海外からプリペイドカードを使って日本に掛ける場合など、一部の付加的なサービスでは障害が出ている。
通信業界の監督官庁である総務省の総合通信基盤局電気通信技術システム課の山中晃係長は、26日夜の地震発生直後からトラブルが発生していることを明らかにしたうえで「被害が出ているのはアジアの電話、専用線サービス」と説明している。
ＫＤＤＩ株価は前日比１万円（1.3％）安の78万7000円、ＮＴＴは同8000 円（1.4％）高の59万円、ソフトバンクは同５円（0.2％）高の2405円（27日午後２時18分現在）。
記事についての記者への問い合わせ先：東京 駅 義則 Yoshinori Eki
http://money.www.infoseek.co.jp/MnJbn/jbntext/?id=27bloomberg33a3LoiGAdlPDo
- 楽天証の株価情報配信に遅れ、台湾地震の影響で−ロイター情報止まる (ブルームバーグ) 愚民党 2006/12/27 17:37:43
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