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□ソニー 衰退、再生の岐路 [ゲンダイ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2581156/detail
ソニー 衰退、再生の岐路
iPod追撃のノロシをソニーは派手にブチ上げた。「ウォークマン」ブランドから、音にこだわった新製品を今月21日以降、次々と投入する。電車内の騒音を4分の1に減らす新型ヘッドホンも他社にはない「新技術」だ。
だが、12日都内で行われた発表会は、派手さは感じられても勢いがいまひとつ。「どうしても、今回の新商品の技術は大丈夫なのかと疑ってしまう」(出席者のひとり)という疑念ムードが一部に漂っていた。
リチウムイオン電池の発火問題は収まりそうにない。ソニーは全世界で「問題電池」の自主回収を決めたが、問題のあったとされる電池ばかりか、ソニー製電池全体の回収騒動に発展しそうな気配だ。当初、200億〜300億円と想定していた回収費用の拡大は避けられず、アナリストからは「500億円規模」との声も漏れ始めた。
ソニーは大丈夫なのか。このまま迷走が続けば、「衰退」へ一直線という懸念も出てくる。
「長い時間をかけて積み上げてきた技術力が、崩壊寸前」(経済ジャーナリスト)と言われるのも無理はない。
電池問題ばかりか、ブルーレイ・ディスク(BD)では、ライバルの松下が片面2層式を実現させたのに対し、ソニーは片面1層のみ。技術力不足を露呈した格好だ。話題のプレステ3は、部品調達の遅れから欧州での発売を延期。格付け会社のフィッチ・レーティングスはソニーを「シングルAマイナス」から「トリプルBプラス」に格下げした。
ハワード・ストリンガー会長、中鉢良治社長という新体制になって1年4カ月足らず。
「技術力低下の責任をふたりに求めるのは酷かもしれませんが、電池回収騒動では判断ミスもあったはず。不甲斐ないといわれても仕方ないでしょう」(前出のジャーナリスト)
一筋の光明はある。携帯電話ビジネスの「ソニー・エリクソン」が11日に四半期ベースの業績を公表。世界シェアは伸び(約8%)、業績も好調だった。株式市場は反応し、12日ソニー株は反発した。さらに新ウォークマンの投入、プレステ3の発売(11月11日)と続く。衰退か再生か。岐路に立つソニーがどちらに突き進むかは、新商品投入が相次ぐ年内が勝負かもしれない。
【2006年10月13日掲載】
2006年10月16日10時00分