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大室寅之祐近代国民言語に抗する「実践と場所」−−マルクス主義の日本的土着化
http://www.asyura2.com/0610/bd46/msg/369.html
投稿者 竹中半兵衛 日時 2006 年 10 月 29 日 11:04:20: 0iYhrg5rK5QpI
 

(回答先: イギリス大帝国の傀儡、日本帝国の現人神、大室寅之祐近代国民言語に抗する「実践と場所」 投稿者 愚民党 日時 2006 年 10 月 28 日 18:21:17)

>日本文芸界の創造的破壊に挑戦できるのは、われわれ50歳代〜60歳代の野生化した動物化した男たちです。

いやあ立派な決意だす。その意気で日本の文芸界さ新風ば送りこむべす。
芸術家が文化理論戦線の一部ば構成して、しかも理論的には退廃の一途だ。
何たる脱イデオロギー。

団塊世代がたくらむのは、革命めざして立ち上がったにもかかわらず、70年安保で挫折すたおのれとの苦しい戦いさ終止符ば打つこと。サラリーマンさなってもう卒業だかんね。人生の卒業ではねぐて疎外労働とのお別れだ。そのごに待ってる地獄のような年金生活。サラリーマンやってたぐらいまだ生きるんだよ、まだ。年金は反比例のスライドだべ。蛇の生殺しだべ。モーレツに働いたごほうびがこれだ。やっぱすい、こんだけ大量の世代がいつまでも生き残るってことは、こりゃなんかあるぜ、おっしゃるとおりだ、愚民党さあ。大量の読者が待ってるぜ。

みながみな日和ったわけではねえはずだす。優秀な活動家が一級公務員さなったすい、大企業の重役までなってるだが、それでもおらみてな乞食と会うし、むがすに戻ってパンツずらすてきんたまにぎりあって喜び合う。んで腹ばようぐ見るんだ、黒くなってねえか。んで、黒くねえかわりに膨らんでる。みな腹さ一物もってっるってわけだ。みなおらより読書家だ。

町内のそこいらじゅうさ年寄りが佃煮のごとく溢れる。なぜか政治づいてる。
楽しみだにゃ。

読者が待ってるのは愚民党さんの意気込みの入った小説だべ。

「実践と場所」はクロカンの代表作だなす。マルクス主義哲学ば日本的土壌さどのように定着さすべきかば示す名作だべ。んだから、日本の「民俗」ばようく研究してるし、その研究態度・方法は本署の底に唯物史観が貫かれてる、いわば唯物論的民俗学だな。
おらもクロカンが死んでから買ったんだ。読みたくてもカネがねぐて、そのうちよむべって思ってたら、死んだって聞いたもんで、大慌てで買ってきたんだ。

その前に「社会の弁証法」ば買って読み直してる最中だすよ。これはむがすのシャタン(社・探、「社会観の探求」)の改版なんだども、何十年かぶりに読み直してるわけだす。

サラリーマン時代で哲学書はストップすてたもんで、老人パワーの原点ば再確立(あるいは新たにスタート)するために、今度はていねいに読んでる。「実践と場所」はまさすく哲学の「場」でありそれは「現在」だと思う。つまりおらの生きている社会だべす。愚民党さんが現在小説の中さ対象化すようとすてる現実だべな。

ただすい、小説ば書くときは、社会ば分析した上で小説ば書くっつうのは手法上は間違いだな。んだらばそれは社会科学の領域であり、論文とすての産物だ。すると、小説の中味は論文の例証に終わる。作者も例証さこれ勤めるために、登場人物が動かねぐなるんだべ。んで、分析できねげればそれで小説は終わりとなる、あとが書けねぐなんのよ。フィクションであれ、作家の直感が大事だ。その上で描かれた内容が活き活きとすた人間や社会が描かれているならば、すぐれた作品となんだべつ。これは「社会の弁証法」さ書かれてる。

だとすても、この国家独占資本主義のもとで疎外された人間の社会ばリアルに描き出す小説ができあがることば期待すてっかんね、おらは。

あえて言わせてもらえば、実践とは哲学実的践も含んでいるがんね。この苦闘の伝わらねえ作品なんて、読んだだけ時間の無駄だ。「蟹工船」「夜明け前」ば超えた小説ば望む。

忠告だすが、おらのこの欲望さしばられねえように、まい進してけろ。
基本はあくまで言語表現だ。丸山健二だよ。校正校正校正、改稿改稿改稿。忘れねで。


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