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(回答先: 小林 由美 (著) 超・格差社会アメリカの真実 評価と批評 投稿者 XL 日時 2006 年 10 月 12 日 20:54:06)
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ニッケル・アンド・ダイムド -アメリカ下流社会の現実 (単行本)
B.エーレンライク (著), 曽田 和子 (翻訳)
価格: ¥ 1,890 (税込)
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覗き見!, 2006/10/4
レビュアー: ウツミトオル (東京都江戸川区) - レビューをすべて見る
評価4 アメリカ下流社会を体験取材した一冊です。
と言っても、
スラムに潜入して生きるか死ぬかの世界ではなく、
普通に時給6ドルの就職先を探し、
400ドル位の部屋に住む。
ってだけなんですよ。
1998年から2000年までアメリカ各地で潜入ルポを行なった記録です。
二極化が進んでいるアメリカでの潜入体験記は
これからの日本の参考になるかも?
ちょっと前に青森県の労働組合が似たような実験を行なっていました。
最低賃金=時給608円で暮らしていけるのか?
ってニュースが6月頃出ていました。
あれは、どうなったんだろう?
一方、
昨日の夕刊ではサービス業の時給が最高値を更新したって出ていました。
需要と供給ですよね。
下流も上流も決めるのは人間。
どちらを選ぶのかも人間。
っていうか自分ですよね。
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評価5 日本人にはまだ判らないこと。これから嫌という程判る事。, 2006/9/27
レビュアー: pobre_pero_libre "pobre_libre" (東京都世田谷区) - レビューをすべて見る
アマゾンで何かを買う様な中間層には理解出来ない世界。
アマゾンでモノが買える様なイイとこの坊ちゃんには絶対理解出来ないだろう。
本を読んで判った様な気になる事が一番あさましい。作者は自分で現場を見ただけ誠実だ。
たとえ自慰にしか過ぎなくても。
知り合いの移民たちを思い浮かべながら
まったく喰えなかった自分の20数年を考えながら、第二章の終わりを噛みしめた。
貧乏や無知は無限ループを繰り返し、「遺伝」し、それこそが「階層」となる。
無能な者は貧困になる。が、富める者が必ず「優秀」なわけでもない。
ただ貧困は必ず、人から思考を奪って行く。
どうやって「生きて行く力」を手に入れるのか?子供たちにきちんと教えなくては。
「他人事では無い」、すでに10数年前からこれは日本の現実でもある。
日本の教育と、移民の問題も含めて。
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評価4 これを読んでから格差の議論を!, 2006/9/26
レビュアー: yoshi2 - レビューをすべて見る
離れて日本から見ていたのでは分らない。
住居費がかくもプアーを圧迫していたのか。
エンゲル係数など如何に低くても、その国がどういう状態かは分らない。
ミドルとワーキングの“格差”、その国全体を対象とした統計では現れない。
今住宅費の家計に占める割合を比較のために、あるサイトを覗いて見たが、この本からの印象とは反対に、アメリカのほうが住宅費が安いとなっている。
マクロとミクロの差が格差なんだなと実感。
特に終章が良い。
本来ミドルクラスの著者が、その本来のクラスで生活しているときに受け取っていた、年に二万ドル以上もの住宅取得補助金。
これなんぞは空いた口がふさがらない。
細かいことばかり書いた。
いい本である。 日本の格差を議論する際、少なくともこれを読み、格差とは何か、国により地域により格差は違うのだ、国全体の統計を見ての議論は、少なくとも格差については当てはまらない。
星がひとつ少ないのは、やはり日本人には、クドイのではないかなと思えたからである。
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評価3 所詮はマルクス主義観点に立った自称インテリの自慰行為, 2006/9/24
レビュアー: 陽本テル - レビューをすべて見る
著者自身が忌み嫌う階層の住民故、結局貧者への憐れみは、彼女の同族嫌悪から発した裏返しでしかないことに最後まで気付かなかったね。いくら彼女が階級闘争を持ち込み、ルサンチンマンを植え付けようとしても、低下層で生きる人たちは著者のような選民意識を持たず、ずっと前向きでプロフェッショナルだ。賃金が安いのは、いくらでもとって代わられる安い労働力が移民政策により、無限(?)に続くという幻想に支配されているからだし、日本のフリーターが安穏としていられるのは、そういう競争原理が働かないから。(今後はどうなるかわからないが)問題の本質をすり替えてはいけない。本当の格差社会、肝心なのは移民という安い労働力を国家が今後どう取り扱うということに尽きるだろう。
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評価5 初めて描かれるワーキングプアの世界, 2006/8/21
レビュアー: アホウドリ (東京都) - レビューをすべて見る
この本の内容を他人事と思える人は幸せだと思う。
低賃金労働に従事するアメリカの下層の人々の話しだが、日本もアメリカ式賃金形態に「改革」して以来ワーキングプア層は増えているそうだ。
実際にはすでに日本でも10%が仕事についていても生活保護以下の暮らしをしている。
10%と言えば10人に一人の割合で、けして少なくはないのだが彼らの生活がマスコミで取り上げられることは少ない。
アメリカでも日本でも、テレビは弱肉強食の戦いに勝った上位10%の人達の華やかな生活だけを繰り返し流し続ける。
「あなたも努力すればこんな生活ができますよ」というメッセージを繰り返すが、努力してもそうなれなかった人、そもそも努力のチャンスすら与えられなかった人のことは誰も興味をもたない。
この本に出てくる人達は決して甘えん坊でも怠け者でもない。
むしろ甘えん坊や怠け者が悲鳴をあげて逃げ出すような過酷な労働に耐えている。
「自己責任」という言葉が本来の意味を超えて、弱肉強食を全面的に肯定する言葉になり、弱者救済の議論をストップさせてしまう。
描かれることの少なかった現代資本主義の闇をえぐった秀作。
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評価5 新しい低賃金労働者の現実!, 2006/8/18
レビュアー: a-k - レビューをすべて見る
著者はフェミニスト的批評でも知られているが、階級や経済格差、貧困などの問題にも鋭敏な感覚をもっているのがエーレンライクの持ち味。本書ではその持ち味が見事に発揮されているといえる。
ポスト産業社会の到来とともに増えた、サービス業を中心とした新しい低賃金労働。日本でいえばフリーター的な仕事である。若者の不安定な雇用やフリーター状態について論じたがる識者は多いが、彼らの中で、そうした仕事に依拠した生活を経験した者などほとんど皆無。それを潜入ルポという形で体験した実録が本書である。
ユーモアをときに交えつつ、読んでいて考え込まされ、時に切なくなるのは、実体験の持つ迫力ゆえ。人間としての尊厳すらも危うくなるサービス労働者たちの世界が活写されている。訳はこなれていて読みやすい(が、訳注がないと一般読者にはわかりにくい固有名詞も多かった)。
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