★阿修羅♪ > アジア6 > 864.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu136.htm
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
--------------------------------------------------------------------------------
韓国人は、「せっかく我々が努力して勝ち取った豊かさを失い
たくない。何とか統一を先送りしたい」とひそかに思い始めた。
2007年1月19日 金曜日
◆孤立する韓国 (2007/1/17) 鈴置 高史
http://www.nikkei.co.jp/neteye5/suzuoki/20070115n5a1f000_15.html
(前略)
簡単に言えば、韓国で、イラク戦争後から膨らんだ「米国が対北軍事行動を起こすのではないか」という恐怖感。これを救うのが「韓国が北朝鮮をかばっているうちは、米国は北朝鮮を攻撃できず、第二次朝鮮戦争は起きない」という「望み」だ。もっとも、イラクの泥沼に落ち込んで以降、米国の対北攻軍事行動の可能性は減った。すると、今度は北朝鮮がミサイルや核を誇示するようになった。今では、北が高めた戦争リスクへの処方箋としても、「北朝鮮に物資を送り続ければ、北は暴発しない」と、韓国人は「望む」。
韓国で、こうした心情をより深く説明するのに使われるのが「ストックホルム・シンドローム」だ。銀行に立てこもった強盗団に対し、人質は時に奇妙な連帯感を持つ。人質にとって強盗は自らを悲惨な状況に追い込んだ悪党だ。しかし、ある意味では警察以上に悪党は自分の命を握る運命共同体だ。である以上は、人質は悪党にすがって命を永らえようという心境に陥ることがある……。
ただ、なお、日本人はこうした説明だけでは納得しにくいだろう。90年代まで、多くの韓国人は「こちらから戦争を仕掛けないが、仕掛けられれば受けて立つ。統一の好機だ」との気構えを持っていた。軍事的には韓国の有利さが増す一方なのに、なぜ、韓国人は一気に弱気に転じたのだろうか。
「統一」の緊張感
それを説明するには、もうひとつのキーワードである「統一」で、韓国人の心情をのぞくことが必要だろう。建国以来、そして朝鮮戦争後はさらに、韓国では「統一」は国是だった。だが、冷戦体制崩壊後に経済大国ドイツさえも「統一」で苦しむのを見た韓国人は、「せっかく我々が努力して勝ち取った豊かさを失いたくない。何とか統一を先送りしたい」とひそかに思い始めた。ただ、内心ではそう思っても、建国以来の「国是」であり、社会的規範にまで昇華していた「統一」には反対しにくい。
その本音を上手に拾い上げ、普通の人を心情的に救ったのが、金大中前大統領の「太陽政策」であり、盧武鉉大統領の「包容政策」だった。両政権は「北朝鮮を吸収する意思はない」と明言して北への援助を拡大した。「吸収する意思はない」の部分は、表面的には北朝鮮の疑惑を解くために強調されたのだが、実は、同時に韓国人に対しては「統一の建前は降ろす」という安心感も与えた。
こうした政策には「民族共助」という美しい名分も与えられ、「統一」の放棄あるいは延期に対し韓国人が抱く決まり悪さも、心情的な糖衣で包んでくれた。実際、融和政策の一環として大規模な援助も始めたから、「飢え死にしかけの親戚を見捨てたわけではない」と、世界には言い訳できるようになった。
「同伴」から「共犯」に
北の核実験の後、韓国紙に一度だけ、新しいアナロジーが登場したことがある。韓国を、ハースト嬢に例えたのだ。左翼過激派に誘拐された大金持ちの娘である彼女は、犯人に共感し、次第に銀行強盗などに積極的に参加するようになった。韓国が「ストックホルム・シンドローム」の「同伴者」を超え、「共犯者」になり始めた、という鋭い指摘だ。ただ、こうした厳しい見方も、韓国人は受け入れにくいのだろう、その後、この例えはメディアに登場していない。
「統一」という韓国人のひそやかな心の重しを取り除くことの見返りに、崩壊寸前の北朝鮮への援助を開始。さらには北朝鮮との同伴関係を深めることで、いつの間にか「共犯関係」にまで深化する――。もし、韓国の保守派の何人かが指摘するように、この「心理劇」と呼ぶべき一連の政策が、北朝鮮が青写真を描き、韓国の左翼政権に実行させた作品だったとしたら、その巧妙さには驚嘆するほかはない。経済的にも外交的にも道義的にも崩壊寸前だった北が、圧倒的に有利な立場にあった南を自由自在に操るようになったのだから。
ちなみに、「操る」という言葉はレトリックではない。現在、韓国の閣僚は北朝鮮を批判できない。宥和政策の初期に、批判がましく北を評した国防相が、「和解政策に反する」と北に強硬に非難され、韓国の大統領に罷免された。こうした例が相次いで以降、北を批判する公職者は一切、途絶えた。
韓国の世論が、つまり普通の韓国人が「北との同伴者関係を絶とう」と決心するには、相当のエネルギーが要るだろう。まず、同伴者関係を絶てば崩壊するだあろう北朝鮮。これを背負い込む覚悟を再び社会的合意として作る必要がある。昔ならいざ知らず、いったんはその心の重荷を捨て去った後は容易ではない。
北朝鮮の核実験のあと、韓国紙で一度だけ「北崩壊の覚悟を」と韓国人に呼びかける記事が掲載されたが、無視された。「北の崩壊を語ること」は親北政権だけではなく、国民にとっても「聞くのも嫌なタブー」になっているからだろう。ちなみに、融和政策の下で韓国の政府機関は「北崩壊のシナリオ」を描いたり、それに備えたりするのは公式的に禁じられている。
さらに、同伴者関係を絶てば、当然、軍事的衝突の可能性が高まる。この10年間の融和政策で、長い間続いた戦時体制の重苦しい緊張感から解放され「日本人以上の平和ボケ」と称されるようになった韓国人が、昔の緊張感を取り戻すのはこれまた困難だ。
すっかり回った「毒」
盧武鉉大統領と小泉前首相の関係が悪化した時、日本の一部からは「靖国へ行くから日韓関係が悪化する」、あるいは「謝罪が足りないから韓国と仲良くなれない」という古典的言説が事実の裏づけもなしに語られた(「新しい日韓対立――本質は『歴史』ではなく『核』 2005年6月29日」を参照)。
さすがに盧武鉉大統領の実像が日本でも知られるようになった今となっては、普通の日本人はそうした理屈を信じなくなった。だが、今度は、韓国の外交的孤立や民主主義の道義喪失を「盧武鉉という変わったリーダーのせい」と見なす誤りに陥ってしまった。同大統領への支持率は約10%。ほとんどの韓国人が同大統領に辟易とするいま、外国人に対し「悪いのはすべて大統領のせい」と怒りをこめて説明することが多いからだろう。
だが、話はそんなに単純ではない。保守派の立場に沿って融和政策を「毒薬」と見るのなら、「毒」は普通の韓国人、つまりに韓国の全身にすっかり回っているのだから。
◆「崩壊する韓国」 (2006/11/10 ) 鈴置 高史
http://www.nikkei.co.jp/neteye5/suzuoki/20061109n59b9000_09.html
(前略)
北と同盟し日米に対抗
「いくら何でも、北朝鮮とともに歩もうとする韓国人はほんの一部だろう。一大勢力をなすほどに大きくはなるわけはない」。日本人はこう思うに違いない。だが、それは、外からの見方だ。
核実験直後、与党ウリ党の代表者である金槿泰議長は「北の核は南(韓国)に向いたものではない」と公式の場で発言した。韓国向けの核ではない以上、大騒ぎするな、という意図での発言と受け止められた。
偶然なのか、核実験の直後、10月30日に南北の文学者の初の会合が金剛山で開かれた。韓国紙、朝鮮日報によると、参加した北の児童文学者は「小説『ムクゲの花が咲きました』は空想小説の一種ですが、われわれが実験に成功したので半分は事実になりました」と語った。
この小説は南北が手を結んで核ミサイルを開発し、日本に発射するという筋で、映画化もされた。会合を報じた記事には韓国側が北側の発言に反論したというくだりはない。
一連の発言は、「北の核」の登場に驚く普通の韓国人に対し、「北と手を組めば核が自分に向かないだけでなく、それを使って怨念を解消できる」と訴える狙いだ。この呼びかけに心を動かされる韓国人は少なくない。
まず、日本に対抗・復讐する、というシナリオには実に心楽しいものである。少なくとも「同胞と組み外敵にあたる」という構図自体に反対はできない。さらに、この心情の根に根強い劣等感と、新たな自信が同時に生まれていることを注目すべきだ。
「韓国は歴史的に周辺大国の思うままに操られてきた」という劣等感、あるいは怨念。これはことに最近10年間に発表された多くの映画で繰り返し、そして次第に強く語られるようになったッセージだ。一方、これまた最近生まれた「経済規模で世界10位圏に入った」との自信。
怨念と自信がないまぜになったところに、現実を振り返ってこう思う韓国人も出る。
「我々の努力で強国になったのに、いまだ米国の支配下にあって同族と反目させられている。ならば、いっそのこと核を持った同じ民族の北朝鮮と連携して、韓国を長年見下してきた米国や日本に意趣返しできないか」――。これも心楽しい想像だ。
近く外相に就任する宋旻淳・大統領府統一外交安保政策室長は実験直後に「米国は史上もっとも多くの戦争をした国である」と公開の場で述べた。韓国では、「米国に追従して北の核撤去を狙えば戦争になる」ことを示唆した発言と受け止められた。民主労働党の「米国の蠢動発言」に通じる発言でもある。
当然、「外相に就任する人が米国を中傷するとは大問題」との批判が韓国に巻き起こった。だが、「親分面をしてきた米国に言いたいことを言ってやった」と、この発言に快哉を叫ぶ人もまた韓国には多いのだ。ちなみに、宋旻淳氏や金槿泰氏を「外交音痴」と激しく批判する国際派知識人のなかにも「米国への憤懣」を同時にもらす人が結構いる。
いま、反米や反日の種になるような突発的事故や事件――例えば、前回の大統領選挙直前に起きた米軍人による女学生の交通死亡事故のような――が起きれば、「心楽しい想像」を一歩進めて「北との連携」に賛成する韓国人が一気に増えるだろう。
反対に、北が韓国に威嚇的テロを起こしても――例えば、1976年のポプラ事件のような――北を恐れ北に従おうと言い出す人が増える、と語る韓国人もいる。(後略)
(私のコメント)
最近は靖国問題もすっかり静かになり中国や韓国もあまり騒がなくなった。むしろアメリカのアーミテージ氏らによる靖国神社の遊就館の歴史感にクレームをつけたことで、株式日記は対米批判に忙しくなった。それくらい日本とケンカしたければ靖国神社にけちを付ければいいくらいナーバスな問題だ。
テレビでは相変わらず北朝鮮の拉致問題が大きく扱われていますが、拉致問題を根本的に解決するには、日本人は北朝鮮が崩壊しないと解決はつかないと見ている。金正日が百名以上にも及ぶ拉致被害者を帰すことは考えにくい。ならば金正日を倒してしまえばいいと日本人は考えますが、韓国人の心境は複雑なようだ。
韓国にとっては南北朝鮮の統一は国是のはずですが、心の中では北朝鮮との統一を先延ばししたいと考えているようだ。心情的には南北朝鮮の統一は望んでいるが、本心としては南北の統一朝鮮は韓国の繁栄を損なうから望まないのだろう。日本人から見ればなんとも同胞に対する冷たい見方だと思うのですが、そのような韓国人の心を日本人は知らない。
戦前の日韓併合は、日本から見ればあまりにも貧しい朝鮮を救うためでもあったのですが、そのおかげで朝鮮はインフラが整備され義務教育なども制度整備されて近代国家の基礎を築いた。そのために日本は多大な資本を朝鮮に投下してきたのですが、そのような日本人から見れば韓国が北朝鮮を救済合併することに恐れを抱くのは理解できない。
日本から見れば北朝鮮のような厄介な国があるよりは南北朝鮮が統一されて、もっとしっかりした国づくりがなされた方が良いと思っているが、韓国人自身が北朝鮮との統一を先送りにしているようでは朝鮮半島の統一は当分無理だろう。
アメリカや中国にとっては金正日体制は好ましくなく、朝鮮半島が現状維持であったほうが都合がいい。アメリカ軍と中国軍が直接対峙するよりは北朝鮮という緩衝地帯があったほうが安定しやすいだろう。日本にとっても中国や北朝鮮といった共産主義国家との間に韓国があったほうが都合がいい面があった。
しかし共産主義が崩壊してイデオロギー的対立が無くなれば、単なる勢力的対立がメインになり中国との対立においては、朝鮮半島に国が一つだろうと二つだろうと日本にとってはどちらでもいい。むしろ共同して中国と対抗するには朝鮮半島は一つにまとまった方が都合がいい。
韓国人は北との統一を望むと言いつつ統一は先送りにしたい。しかし南北が分断されていることの責任をアメリカに押し付けたいから反米に走るのです。しかし韓国と言う国の繁栄はアメリカや日本からの援助によるものであり、北朝鮮の没落は中国やソビエトなどからの援助合戦で援助が途絶えてしまったからだ。つまり南北朝鮮は共に援助によって成り立ってきた。
朝鮮半島は共産主義と資本主義のショーウインドウとして日米と中ソの援助合戦の舞台だったのですが、援助合戦で日米が勝利した事になる。しかし共産主義の崩壊で援助合戦の意味はなくなり米軍も韓国から撤退し始めた。アメリカとしては南北が統一したいと言うのなら勝手にどうぞと言うところでしょうが、統一朝鮮がアメリカ側に留まる保証はない。
むしろ統一朝鮮は地政学的に中国の傀儡政権が成立する事になるだろう。韓国人はそれを恐れている。だから韓国人の多くは海外移住を望んでいる。このような状況ではアメリカもすぐには統一朝鮮は好ましくはないと思っている。中国は韓国の資本と技術を丸取りできる。
日米にとって韓国は北朝鮮という緩衝地帯があったからこそ投資的価値があったのですが、統一朝鮮になれば中国やロシアと国境を接する事になり投資的安全性が少なくなる。強固な独立を保てれば良いのですが南北共に援助慣れしてきたから依存心が強く自主独立は保ちにくい。
おそらく南北朝鮮が統一しても国家としては中国に依存していかざるを得なくなるだろう。民族的プライドとしては統一は悲願だが現実としては統一は悪夢だ。このような状況は日韓併合当時も同じであり中国の柵封体制は脱したがなかなか自主独立は出来ず、中国ロシアに翻弄され続けた。
当時も現在も同じような状況になりつつある。韓国人の多くはアメリカなどに移住する事を望んでいる。しかしアメリカにとっては好ましい事ではない。それくらいなら再び日本と合併したらどうかと思うかもしれない。南北朝鮮人も再び貧しい朝鮮になるくらいなら日韓併合した方が良いと思う人も出てくる可能性がある。だからこそ韓国では反米や反日運動で韓国の愛国心を高めようとしているのだろう。
◆20〜30代の会社員88%「移民したい」 2001/11/04 朝鮮日報
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2001/11/04/20011104000003.html
韓国の20〜30代で、社会人の相当数は「移民」を積極的に考えていることがわかった。社会人のポータルサイト「サラリーマン(www.sman.co.kr)」が10月下旬に917人の20〜30代社会人を対象に実施したインターネット調査の結果、810人(88%)が「韓国を離れて生活したい」と回答した。
その行き先としてはカナダが276人(30%)で最も多く、次はオーストラリア(29%)、欧州(15%)、米国(8%)、日本(3%)などとなっている。
(私のコメント)
このように韓国人の異常な移民熱は日本人には理解しがたい。朝鮮半島の統一を望むと言うのは建前であり、それくらいならカナダやオーストラリアやアメリカや日本に逃げたいと言うのが韓国人の心だ。そのような屈折した韓国人の心を理解しないと韓国の政治は理解できない。
(参考サイト)
◆【2】韓国はなぜ反日か?
http://3.csx.jp/peachy/data/korea/korea2.html