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ジェノヴァとウラジオストクにおける日本
トロツキー/訳 西島栄
日本政府はジェノヴァ会議(1)に代表を出している。そこでは、日本政府はヨーロッパおよび全世界の平和と繁栄を吹聴している。それと同時に、ウラジオストクでも日本政府は「代表」を出している。日本政府は、同地での秩序と文明が十分に守られていないという口実のもと、ロシアの労働者と農民の土地の上に自国の軍隊を維持している。秩序と文明の名のもとに、日本政府は極東において、腐敗した匪賊団、アタマン [コサック団の首領]、黒百人組の雇われ頭目たちを援助し、彼らをロシアの勤労住民にけしかけ、彼らに武器と食糧を与え、労働者と農民による武力反撃から彼らを守ってやっている。この不誠実で下劣な体制は、もう何年も続いている。極東において流血の無政府状態を人為的に維持している日本政府は、それによって、ロシアの労働者と農民の土地の一部に自国の軍隊を引き続き維持する口実を作り出し、他方ではこの軍隊を使って、同地に蔓延している無政府状態を維持し助長させているのである。さらにつけ加えておかなければならないのは、極東共和国が形式的民主主義の方法によって統治されているのに対し、日本が、カースト体制にもとづいた官僚的絶対主義の国であるという事実である。これこそ、ジェノヴァの外交官たちと第2インターナショナルおよび第2半インターナショナルの外交官たちが思いめぐらせるにふさわしい絶好のテーマだろう。
トロツキー・ライブラリー
http://www.marxists.org/nihon/trotsky/より抜粋転載
「無政府状態を人為的に維持している」イラク警察の殺し屋はアメリカ・イスラエルの別働隊であることは明らかだろう。アメリカとイスラエルの政治家・評論家は開戦直後からイラク三分解を繰り返し提言してきた。今のアメリカのやり方は当時の日本のまね師だったのかと思う。