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マオイストは革命家?
傑作(0)
2006/11/4(土) 午後 11:20 | ダイアリー | アジア情勢
今日は、長年ネパールに住むある外国人の自邸で開かれた食事会に招待された。客のほとんどは現在進行している和平交渉に直接・間接に関わっている国内外の人たちだ。大詰めに来ているようで、なかなか結論が出ずにいる武器管理の問題も話題に上った。さまざまな専門家に話しを聞くと、武器管理に関してはすでにテクニカルな問題の話し合いに入っているという印象を持った。肝心の交渉はどうやらコイララ首相とプラチャンダ党首2人のあいだで行なわれているようで、2人が一体どういう交渉をしているのか、表には出てきていないが、ブレークスルーまであと一歩という印象を持った。conflict management(紛争管理)の世界的な権威やいろいろな国で交渉にたずさわった専門家が、このところ立て続けにネパールを訪れている。そのなかの1人で、世界で77のケースのconflict managementに関わった経験を持つノルウェー人のジョン・グルトゥン博士へのインタビューが、昨日発売された週刊誌「サマヤ」に掲載されていた。「ネパールのマオイストは革命家ではない。彼らは私有財産の終焉を求めているわけではなくて、それを貧困層のあいだで分配することだけを求めているからだ」と話していたのが興味深かった。確かに、政治的に見ると、王政から共和制への転換は「革命」と言える変化だが、経済的・社会的な革命的変化については、マオイストでさえも明確な方向を表していない。「マオイストの将来もUML(ネパール統一共産党、かつては革命を夢見て武装闘争をしたリーダーたちが中核になる)と同じではないか」という声が巷で聞こえるが、土地改革と革新的な国家再建案を含めた経済的・社会的改革案を打ち出せなければ、博士が言うように、マオイストも革命的政党とは言えない。
http://blogs.yahoo.co.jp/nepal_journal/43196257.html