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マイクロクレジットと言っても連帯保証だから、それなりに大変なようですよ。
グラミン銀行たった6ドルで人生が変わった
返済率98%──。そんな投資、魅力的だと思いませんか?
▼『世界の善意の墓場』で
一人当たりのGDPが日本の100分の1しかないインドの東北に位置するバングラディッシュ。
平均余命は58.1歳、成人識字率男性49.9%、女性27.4%の世界最貧国のひとつ。
世界で最も多額の援助の受けているにも関わらず、毎年その10億ドルが消え、ますます貧しくなっていき、『世界の善意の墓場』とまでいわれている。
その一つの大きな原因はこの国が世界一汚職の多いこと。そして大きなプロジェクトが国民の生活に反映されないことである。
コメント:北朝鮮の話ですか?それとも中国?汚職の世界一はアテにならないよ。日本とは物価も違うから。ほんまに日本やアメリカ等の先進国がアフリカや北朝鮮より汚職が少ないのか実態を調べる事は困難だろう。日本では裏金は燃やされましたから。ただ先進国は発展途上国より巧妙になっただけだったりして。
▼教科書通りにいかない経済学
そんなバングラディッシュにひとつの解決策をもたらし、希望を与えたのがムハマド・ユヌスさんだ。
その解決策とは「銀行」。
http://www.ochanoma.info/sc_bank.htmlより抜粋転載
グラミン銀行
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%9F%E3%83%B3%E9%8A%80%E8%A1%8C
グラミン銀行訪問
腐敗した政治にできないことを市場概念がする!
(ユヌス氏のお話より)
貧困というのは、経済的制約のために、自分の潜在能力を引き出すチャンスならびに自由がない状態を指す。まるで盆栽の松のように、本当は大木になれる木でも小さな器に入れられ、その能力を開花させることができないで終わってしまう。 この状態から貧困者を抜け出させることができるのは、経済の力である。 経済力があってこそ人々は、自らを生かすチャンスを得ることができ、自由でいられ、もともとの能力を発揮して行動することができる。
現在のバングラデシュの政治は腐敗しきっており、村を支配している地主なども自分の利益を考えるだけである。これらの古い官僚機構は、革新的にはなり得ない。
これと対照的に、市場原理は、腐敗した政府や地主などに比べはるかに合理的で、民主主義を社会に導入することができる。政治過程で自分の支持する候補者に主権者が投票するのと同じように、経済過程では、自分の好きな財にドル紙幣を投票することによって、その財を選好するという主体的意思をアピールできる。これが、経済主権者の民主主義だ。マイクロクレジット活動は、人々にお金を与えることによって、貧しい人々を、「投票権」を持った主権者にする、という意味付けがあるのである。能力ある貧困な人々に経済的なチャンスを与えることができない社会や制度を市場原理によって撲滅しようとしているのである。
グラミン銀行
http://econgeog.misc.hit-u.ac.jp/excursion/00bengal/grameen/grameen.htmlより抜粋転載
コメント:日本やアメリカを見ると(中国やロシアは言わずもがなだが)、あらゆる分野で腐敗を排除した市場原理というものを貫徹するのは困難なように見える。市場原理の建前の下で腐敗を行なう場合があるからだ。
山形浩生の『ケイザイ2.0』
第21回 マイクロファイナンスと、高利貸しのポジティブな役割
――バングラデシュのグラミン銀行の場合
●グラミン銀行だって慈善でやってるわけじゃない
でもこの話をきいて感動している多くの人が誤解していることがある。それは、別にグラミン銀行だって慈善でやってるわけじゃない、ということだ。いやいや、かれらだって基本は営利企業。しかも、かなり儲かっている営利企業だ。バングラデシュに行って、グラミン銀行を訪れてみると、そこは巨大なグラミンビルだ。立派だよ。中でつとめている人は、ぼくなんかよりずっといいラップトップをつかってやがる。生意気な。
そして、お金を借りている貧乏な人たちは、別にだまっててもホイホイとお金を返してくれているわけじゃない。また、グラミン銀行も、そんなに甘いところじゃない。かれらはかれらなりに、ちゃんとお金が戻ってくるような手だてを講じている。
それは相互監視システムだ。
いまのグラミン銀行は、一人で「金貸して」と言ってもお金を貸してくれない。必ず五人組みたいなグループを組織させる。そいつらにそれぞれ一定額の預金をさせることもある。そして、その5人の中のたとえば2人とかにまずお金を貸して、でも返済はその5人の連帯責任。返済は、毎週取り立て人がやってきて、その5人を集めて連帯で返済させるのだ。借りてる人が返せないと、残りの人たちが血相変えて、おまえの努力が足りない、商売をああやってみろ、こうやれ、と相互に指導をしあったり、営業をだれかが引き受けたりとやって、とにかくそいつが返せるようにもっていく。さもないと最終的には自分たちがツケを払わされる。
確かにこのシステムはすごい。バングラデシュでは一般の銀行の融資の数割がこげついて不良債権化していると言われるけれど、グラミン銀行の利用者は、期日通りの返済が九割を超えている。でも、それは貧乏人が正直だから、かどうかはよくわからないし、グラミンもそんなのをあてにはしていない。
これが成立するのは、グラミンがさっきも言ったように、もっぱら農村部の女性をねらっているからだ。コミュニティがあるため、相互監視がよく効く。さらに、家庭があるので女性は逃げられない。だから村八分にならないためには必死で働くしかない。それと、みんなのローンみたいな消費用の融資じゃなくて、商売用の融資が基本だからこうなります。でも、人によってはとてもきつい立場に追い込まれることはある。これまでは借金取りにいじめられたら、みんなが同情してくれただろうけれど、こんどはそのみんなが借金取りになってるんだから。「グラミンなんか使わない、あんなところで借りたらおしまいだ」というような声も一部にはあるそうだ。
そしてユヌスの自伝にも書いてあるけれど、グラミンは無理矢理お金を貸す。さっき、女性をねらって融資する、と書いた。バングラデシュの多くの女性は、女はお金なんかさわらないものだと思っている。それを、グラミン銀行はまずオルグ部隊を送り込んで、お金を借りるとどんなにいいことがあるか、というのをことば巧みに説いてまわる。そして半信半疑の女性たちを集めて、とにかく貸してしまう。確かに、これは賢い。お金になじみのない女性は、お金の使い手を知らないし、どこで使うかも限られている。なまじお金を持ったことがあって、カラオケ行こうとか、遊びにいこうとか、そういう誘惑を知ってる男よりも散財リスクは少ない。でも、これをいいことと思うか、悪いことと思うかは人によって意見がわかれるだろう。結果としてみんな返せているんだから、そこにはポテンシャルはあったんだろう。でも、そうやって無理に貸すのはいいのかな。これで失敗していたら、たぶんめちゃくちゃ言われただろう。そこらへん、どう判断しようか。
http://hotwired.goo.ne.jp/altbiz/yamagata/010227/textonly.htmlより抜粋転載
13.ECONOMICS & INDUSTRY : グラミン銀行−マイクロ・クレジットから考えること
http://www.outlogic.co.jp/modules/news/article.php?storyid=44