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水と土壌の汚染に懸念 周辺国に影響も
http://www.chunichi.co.jp/feature/niccho/061006T1206.shtml
【ソウル=山本勇二】北朝鮮は3日の外務省声明で核実験を行うとしたが、国土が狭いだけに実験を強行すれば、周辺の水質、土壌汚染が憂慮される。外務省声明は「今後、安全性が徹底的に保証された核実験を行うことになる」とし、国内での地下核実験を想定していることを示唆した。
米国、ロシア、英国、フランス、中国の核保有各国は、核実験を国内の砂漠地帯などのへき地か、南太平洋で実施。核拡散防止条約(NPT)に未加盟のインドとパキスタンは、それぞれ砂漠、無人の山岳地帯で実験している。
北朝鮮の場合、広大な砂漠はなく、周辺国への影響から日本海での実施も困難だ。5日付の韓国最大手紙「朝鮮日報」は、核実験を行う可能性がある北朝鮮の7市・郡の8カ所を例示した。中でも咸鏡北道吉州郡では既に1990年代から坑道が掘られ、今年8月には米偵察衛星により縦穴口やケーブルが確認されたという情報が流れた。
韓国の軍事専門家によると、北朝鮮の地下核施設は深さ数百メートルから1キロの縦穴を掘り、周囲をコンクリートで2重、3重に固めたうえで、穴の底に核爆弾を置き、遠隔操作によって爆発させる構造ではないかとみている。衛星に察知されないよう、山間部の炭坑の廃坑を改装した実験場を使う可能性もある。
韓国MBCテレビによると、核施設の坑道を完全に封鎖できれば大量の放射能漏れの心配はないが、▽爆発力が試算以上に強かった場合は、坑内のコンクリート壁に亀裂ができる▽垂直に坑道を掘る場合は地下水が多く流れ込む−として、放射能漏れや、周辺の地下水、土壌が長期間汚染される可能性を排除できない。放射性物質が大気中に飛散すれば、1日で日本に届くという。
(2006年10月6日)