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http://www.asahi.com/international/update/0920/012.html
フセイン法廷の裁判長解任 「独裁者ではなかった」発言
2006年09月20日12時04分
イラクのフセイン元大統領ら旧政権幹部を裁くイラク高等法廷で、88年に起きた「アンファル作戦」と呼ばれるクルド人大量殺害事件の審理を担当していたアブドラ・アメリ裁判長が、元大統領に「あなたは独裁者ではなかった」などと発言し、19日までに解任された。イラク政府報道官が明らかにした。
14日の公判で、裁判長は被告席のフセイン元大統領に「あなたは独裁者ではなかった。周囲の人間があなたを独裁者にした」と発言。元大統領は、満足そうな顔で「ありがとう」と感謝した。
同裁判長はシーア派で、旧政権時代からの職業裁判官。検察側は「裁判の中立性が損なわれる」と抗議し、辞任を求めていた。政府報道官は19日、ロイター通信に「我々は彼の更迭を求めたが、法廷側は『すでに裁判長を交代した』と返答した」と述べた。
イラク高等法廷では今年1月、シーア派村民殺害事件を審理していたクルド人のアミン裁判長が、政府側からの「被告に優しすぎる」「審理が遅い」といった介入に抗議して辞任している。
同法廷は、旧ユーゴ国際戦犯法廷などと異なり、米国が占領下で多額の資金援助をしたうえでイラクの国内法に基づいてつくられた。国際人権団体「ヒューマンライツ・ウオッチ」などは、法廷の正当性や能力に疑問を投げかけている。