★阿修羅♪ > 戦争84 > 221.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
(回答先: 情報機関モサドの前長官、対イラン軍事行動を主張(ヘラルド・サン紙) 投稿者 gataro 日時 2006 年 9 月 02 日 13:41:37)
http://plaza.rakuten.co.jp/31sakura/diary/200608280000/ から転載。
2006/08/28
誰がイランを攻撃するのか? [ パワーポリティックス非公式情報 ]
日本の精密機器メーカー、ミツトヨの社長など会社幹部が25日、外為法違反容疑で警視庁公安部に逮捕された。同社は商社を介し、通産省の許可を得ずにイランへ精密測定機を輸出した疑いがあるとも伝えられている。
そのイランが「核兵器」を開発しているとして「制裁」を強く主張しているのはアメリカとイスラエルの政府。日本政府も同調している。
実は、アメリカとイスラエルにはイランの核兵器開発を疑う理由がある。イランが王制の時代、1960年代にアメリカはイランに核施設を建設して核兵器レベルのウランも提供、イスラエルは1970年代に核弾頭を搭載できるミサイルの建設プロジェクトに協力しているのだ。
ロシア、中国、そして朝鮮がイランの核兵器開発に協力していると、ネオコンのジョン・ボルトン(現国連大使)は2004年、国務省の人間として発言している。現段階でイランの「核開発」が軍事目的なのか平和目的なのかを断定することは難しいが、アメリカやイスラエルにイランの核兵器開発に協力していた過去があることは確度の高い話だ。
CIAもイランの核開発を調査していた。その中心にいたのが非公然オフィサーだったバレリー・プレイム。イラクがアフリカのニジェールから核物質を入手したとするブッシュ政権の話は嘘だと暴露したジョセフ・ウィルソンの妻である。
ところが、プレイムがCIAのオフィサーだという事実がリークされ、CIAのイランの核開発に関する調査は大きなダメージを受けた。プレイムがCIAのオフィサーだと暴露した人物は特定されていないが、ホワイトハウスの高官だったと言われている。ディック・チェイニー副大統領やカール・ローブ、I・ルイス・リビーなどに加え、リチャード・アーミテージの名前も最近では浮上している。
イラクを先制攻撃した当時に比べ、ホワイトハウスではネオコンの力が弱っているが、影響力がなくなったわけではなく、イラン問題では活発に動いている。イラクを攻撃する前にジョージ・W・ブッシュ政権はOSP(特別作戦室)を設置、戦争の雰囲気作りをしている。この機関を使って偽情報をリークしていたのだが、この人脈もまだ生きている。
偽情報をまき散らしたOSPの責任者だったのがエイブラム・シュルスキー。シカゴ大学でポール・ウォルフォウィッツ(ブッシュ政権発足当時の国防副長官)と同じ教授の下で博士号を取得した人物だ。そのシュルスキーが今回のイラン問題でもディック・チェイニー副大統領などに情勢を説明していると言われている。同じネオコンのエリオット・エイブラムズはNSC(国家安全保障会議)で、今も中東問題を取り仕切っている。
最近、イラン問題でも怪しげな情報が飛び交っている。例えば、コンゴからウラン238を密輸入したと国連が報告していると今月上旬に報道されたが、これは正しくなかった。国連の報告にイランの名前は出ていないのである。
そのイランを攻撃するべきだとネオコンは主張してきたが、アメリカがイランを攻撃すれば、イランと同じシーア派が主導権を握っているイラクの情勢はさらに悪化、ヒズボラなどの武装勢力も攻撃的な姿勢を強めることは必至。国際的な反発も予想される。かなり刺激的な「引き金」がない限り、難しい。そうした中、イスラエル軍がイラン攻撃の準備を始めたとする情報が飛び交っている。