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http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/asia/northkorea/news/20060828ddm007030103000c.html から転載。
「核実験場」と米メディアが報道した豊渓の地図
【ワシントン笠原敏彦】北朝鮮の地下核実験準備の可能性に注目が集まるが、米メディアなどが「核実験場」と報道した咸鏡北道豊渓(プンゲ)の地下施設について、これが実験場かどうかをめぐって米情報機関の間でも見解の不一致があることが複数の関係者の証言で明らかになった。
米朝関係筋によると、核実験場建設を疑われる北朝鮮のトンネル群に関して03年8月、国防総省や国務省、エネルギー省の情報担当者ら12人が2週間に及ぶ会議を行い、綿密に検討した。その結果「地下核実験施設と判断する証拠はなく、可能性は残る」との最終結論にとどまったという。
同筋は「トンネル周辺に掘り起こした泥が積もり、トラックが往来する様子などを映した多くの偵察衛星写真などを分析した」と会議の様子を説明。「情報担当者の間でその評価をめぐって見解の不一致があった。当時から現在も状況は変わっていない」と指摘した。
また米政府高官は毎日新聞に対し、現状について「実験準備を疑わせる兆候はある」としながらも、「報道された場所が地下核実験場かどうかも判定されていない。米情報機関に地下核実験の確かな情報はない」と語った。一方で同高官は、7月の北朝鮮のミサイル発射後、米政府内には核実験への懸念が生まれているとも説明した。
米ABCテレビは今月17日、米情報機関が最近、豊渓のトンネル周辺で「不審な車両の動き」をとらえ、ケーブルの大きなリールを確認したと報じた。ケーブルは核実験の際、地下と地上の観測機器をつなぐのに使われることから、この場所が「実験場」であれば実験準備と解釈することもできる。だが、そうでなければ「実験準備」とする前提が崩れることになる。
一方、北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議参加国の外交筋は「米政府にさまざまな照会を行っているが、明確な回答は返って来ない」と語り、核実験準備説には不透明感が漂っている。
毎日新聞 2006年8月28日 東京朝刊