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http://www.cnn.co.jp/world/CNN200608020004.html から転載。
2006.08.02
Web posted at: 12:31 JST
- CNN/AP/REUTERS
レバノン・ベイルート/バールベック──イスラエル軍は1日、イスラム教シーア派民兵組織ヒズボラとの戦闘で、シリアとの国境に近いレバノン東部ベカー平原バールベックの北方10キロに空挺部隊を投入し、一帯で空爆も実施した。レバノン治安筋が明らかにした。イスラエル軍は7月30日から48時間空爆を停止したが、期限切れの前に再開した。
イスラエル兵らはヘリコプターでヒズボラ拠点とされるバールベックに投入され、ヒズボラ系ヒクマ病院のそばで地上戦を展開した。イスラエル軍は病院の従業員や患者らの身分証明書を確認したが、病院から連行された者はいない模様。また、ロイター通信は治安筋の発言として、イスラエル軍がバールベック近郊の村落を空爆し、民間人の一家5人が死亡、数人が負傷したと伝えた。死者は今後増える見通しという。イスラエル軍は何もコメントしていない。
1日の戦闘はレバノン南部タイバやアイタアシャブに集中し、イスラエル軍はアイタアシャブの戦闘で兵士3人が死亡、25人が死亡したと伝えた。
国連レバノン暫定軍(UNIFIL)によると、イスラエル軍は1日から2日未明、アイタアシャブに近い村落3カ所を集中的に砲撃。イスラエル軍はまた、ヒズボラのロケット弾発射拠点とみられるタイバ市内の数カ所を制圧した。タイバ東方のクファルケラでも空爆と砲撃を行った。
UNIFILはさらに、イスラエル軍の小型砲艦が地中海からレバノン南部を攻撃したうえ、イスラエル軍が依然レバノン南部マルンアルラス村を占拠し、緩衝地帯にしていると報告した。
一方、イスラエル警察当局によると、1日に同国北部に打ち込まれたロケット弾は2発、迫撃砲が12発に上った。同国軍は、迫撃砲で兵士5人が負傷したと述べた。
イスラエル軍はここ3週間の攻撃で、推定2000人のヒズボラ戦闘員のうち300人が死亡したと発表。ただ、ロイター通信によると、ヒズボラ側は死者数を43人としている。
イスラエルのラモン法相は、「ヒズボラは深刻な打撃を受けているため、地上戦の圧力は予想通りの成果を生むだろう」と述べ、同国軍が目標を達成するまで少なくともあと1カ月必要とコメント。ただ、ペレス副首相は訪問先の米ワシントンで記者団に対し、戦闘終結までの期間を月単位ではなく週単位で考えるべきだとの見解を示した。
イスラエルのオルメルト首相は1日、同国軍の攻撃でヒズボラが日を追って弱体化していると述べ、将来的な戦闘の可能性がなくなるまで停戦はないと語る一方、「停戦に向けた政治的プロセスが始まっており、条件は以前と全面的に異なるだろう」との認識を示した。
こうしたなか、ライス米国務長官はペレス副首相との会談後、米PBSに対し、数日内に停戦合意が実現する可能性を指摘した。