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http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/newsdata/News2006828_3364.html から転載。
■ 包括和平プロセス再開に向け、エジプトが尽力
■ イスラエルとヒズブッラーおよびパレスチナの捕虜交換、3週間以内に実現か
■ 人道目的でラファハ通行所が再開、占領地の状況沈静化へ
2006年08月27日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面
中東における包括和平プロセス再開に向けた空気を醸成するためにエジプトが払っている努力の一環としてエジプトがあらゆる当事者に対して行ってきた働きかけの成果が近いうちに具体化するだろうと、さる高レベルの情報筋が本紙に明かした。同筋によれば、成果の実現は年内にもありうるという。
情報筋が本紙の副編集長、ターリク・ハサンに語ったところによると、ヒズブッラーとイスラエルの間の捕虜交換が、早ければ2~3週間のうちに実現する可能性があり、現在ドイツが仲介者として交換方法の大枠を定めるべく努力を傾けているという。方法としては、同時に交換するか、あるいはドイツ側仲介者から100パーセントの保証を与えられたヒズブッラーがまずイスラエル兵2名を解放し、その翌日あるいは翌々日にヒズブッラーが要求しているレバノン人捕虜が釈放される、という形式が検討されているらしい。
また同筋によれば、ガザ地区で捕虜に取られたイスラエル兵を含むイスラエルとパレスチナ間での捕虜交換のプロセスも、このヒズブッラーとイスラエルの大枠合意にかかっており、合意がなされた時点でまずイスラエル兵の問題が解決される可能性があるという。
同筋はイスラエル兵解放の見返りにパレスチナ人収監者が釈放されるという形での問題解決に向けた原則合意が実際に存在していると述べ、たとえそれがイスラエルとパレスチナ間の捕虜交換のための最終形式とまではいかないまでも、それも不可能な問題ではない、と指摘した。
さらに状況沈静化に向けたエジプトの努力とパレスチナ同胞の重荷を軽減するために発揮したリーダーシップによって、エジプト当局はパレスチナ当局およびEUとの協力の下、ラファハ陸上通行所を再開し、エジプト・パレスチナ双方で足止めされていた人々の出入国を可能にした。エジプト側からの入国者は4000人、パレスチナ側からの出国者もほぼ同数にのぼった。この措置は通行所の運用規則に則って、パレスチナ人学生や病人、老人など、通行できずにいた人々の人道状況を解決するために行われた。
URL: http://www.tufs.ac.jp/common/prmeis/data/ahram/060827ahram_ky.mht
(翻訳者:山本薫)