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(回答先: 中国の李肇星外相―― 「北朝鮮の6カ国協議復帰の兆候はない」 ←大問題 【産経新聞】 投稿者 hou 日時 2006 年 7 月 13 日 12:09:19)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060712-00000138-mai-int
<北朝鮮ミサイル>中国の説得工作が難航、駆け引き続く
【北京・飯田和郎】北朝鮮のミサイル発射問題は12日、北朝鮮に対する中国の説得工作が難航していることが明らかになった。北朝鮮は米中などが求める6カ国協議の早期復帰などに、難色を示しながら「条件闘争」を続けている模様だ。ただ、北朝鮮の手法を熟知する米中はこれを織り込み済みで、主要国首脳会議(サンクトペテルブルク・サミット)を控え、米中朝3カ国の駆け引きがさらに展開されそうだ。
中国の外交工作を把握するため、北京滞在中のヒル米国務次官補が12日、記者団に述べた発言は北朝鮮が依然、強硬姿勢を貫いていることを裏付けた。
「平壌(北朝鮮)が前向きな道筋を示さないことに落胆した」「北朝鮮はこの歴史を分ける瞬間に、どうすべきか決断できずにいる」
ヒル次官補の悲観的にも見える感想は、同日会談した李肇星・中国外相から提供された情報を基にしたものだ。中国外務省の劉建超報道局長は同日、武大偉次官が予定どおり、14日まで平壌に滞在するとの見通しを示しており、武次官の対北朝鮮説得工作は継続されるものの、先行きは不透明といえる。
ただ、ヒル次官補が示した厳しい見方は、計算されたものでもある。これまで「瀬戸際外交」を繰り返してきた北朝鮮が11日に始まったばかりの説得で、譲歩するとは米当局も考えていない。
ヒル次官補は一方で、中国の外交努力を称賛。「極めて明白なのは、中国の働きかけが非常に熱心で、責任感あふれることだ」と述べた。これは北朝鮮にミサイル発射凍結と6カ国協議復帰に向けて米中の共同歩調を示し、圧力をかけるとともに、中国にも引き続き努力を迫る狙いからだ。
一方、中国外務省の姜瑜副報道局長も11日、「1回や2回の(北朝鮮)訪問で、成果が得られるほど問題は容易ではない」と語ったとおり、難航は当初から予想されたものといえる。中国側には北朝鮮への説得工作を続けることで、日米などが国連安保理へ提出した対北朝鮮制裁決議案の内容変更や、議長声明への格下げも目指している。
金融制裁問題などで対米交渉を有利に運びたい北朝鮮と、直接交渉にあたる中国、さらに中国の背後に立つ米国の3者によるせめぎ合いがさらに続くのは間違いない。
(毎日新聞) - 7月12日23時58分更新