★阿修羅♪ > 戦争81 > 214.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
(回答先: フィンランドとバルト三国の対照的な運命 投稿者 愛国心を主張する者ほど売国奴 日時 2006 年 6 月 12 日 02:21:51)
それどころか、陸軍の派閥争いが日本の針路を決めたも同然の結果となった。
大東亜戦争
これを内部混乱から生じた、無責任な戦争といわずして何と言おう?
いわば、この譲歩の意味は、「日本帝国陸軍の権原譲歩」を意味しており。
それが大日本帝国と同一と論じること自体、はなはだ愚かしいことである。
わざわざ、フィンランドの事例やイラクの事例を持ち出していたが、国民を中心に考えて
戦争にあたったということが、その判断に入っていないことを指摘しておく。
ほんとうにフィンランド戦争のことを知っていたなら、とてもじゃないが日本と同列に論じることができないことがわかるだろう。
日本がアメリカと戦争するときに、日本の国民は義勇軍なるものを編成したか?
国民のための戦争とは、言ってみれば、ボランティアでも戦うという意味である。
フィンランド独立戦争は、9個師団の義勇軍が集ったのである。
しかも、装備品を個別に各国からあり合わせで購入したのである。
【軍事研究 いつか忘れたがフィンランド独立戦争の特集があった。http://www.fujisan.co.jp/Product/625】
それに比べて日本人は、官僚組織のもとに国民に情熱もなく対米戦に突入したことがわかるだろう。
同じ戦争という言葉がついても同列に論じることができないことがわかるだろう。
あなたの論じる「譲歩」という言葉は、極端に単純化されており、それが何を示す「譲歩」なのか論じてない点に大いに問題ありとみている。
また、軍事的理論や経済ファンダメンタルズ、国民の政治的思考でもなく、人情論と仮定というもっとも人間の弱い点で理論を展開しており、そのあらあらしい分析が間違った結論を導き出したと考えざる負えない。
ほかの戦争も同じであり、そのバックグランドを論じるという総合的視点をもってほしいものである。
孫子曰わく、
兵とは国の大事なり。死生の地、存亡の道、察せざるべからざるなり。
故にこれを経[はか]るに五事を以てし、これを校[くら]ぶるに計を以てして、其の状を索[もと]む。
一に曰わく道、二に曰わく天、三に曰わく地、四に曰わく将、五に曰わく法なり。
道とは、民をして上と意を同うし、これと死すべくこれと生くべくして、危[うたが]わざらしむるなり。
天とは、陰陽・寒暑・時制なり〔、順逆・兵勝なり〕。
地とは、〔高下・広狭・〕遠近・険易・死生なり。
将とは、智・信・仁・勇・厳なり。法とは、曲制・官道・主用なり。
凡そ此の五者は、将は聞かざることなきも、これを知る者は勝ち、知らざる者は勝たず。
故に、これを校ぶるにするに計を以てして、其の情を索む。
曰わく、主 孰れか賢なる、将 孰れか能なる、天地 孰れか得たる、法令 孰れか行なわる、兵衆 孰れか強き、士卒 孰れか練[なら]いたる、賞罰 孰れか明らかなると。
吾、これを以て勝負を知る。
二
将 吾が計を聴くときは、これを用うれば必ず勝つ、これを留めん。将 吾が計を聴かざるときは、これを用うれば、必ず敗る、これを去らん。
計、利として以て聴かるれば、乃ちこれが勢を為して、以て其の外を佐[たす]く。勢とは利に因りて権を制するなり。