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(回答先: パレスチナはだれの土地? 所有権めぐって相次ぐ論争 [アルジャジーラ] 投稿者 white 日時 2006 年 5 月 20 日 12:34:58)
□パレスチナ・ナクバの日 難民たちの帰還の願いに背く国際状況 [アルジャジーラ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1967545/detail
パレスチナ・ナクバの日 難民たちの帰還の願いに背く国際状況
【アルジャジーラ特約15日】5月15日はイスラエルの建国記念日だが、パレスチナの人々は「ナクバ」、破滅の日と呼ぶ。
アッバス自治政府代表はナクバ58周年に当たり、パレスチナ住民に対する国際的な財政支援と政治的な支持を掘り起こそうとロサ訪問中だったが、あらかじめ録画されていたテレビ演説で次のように語った。
「私たちが最優先とするのは、われわれ人民に課された経済的、政治的包囲を解かせることであり、次いで、われわれの土地の占領を永久に終わらせること、そして独立したパレスチナ人国家を創設することであります」。
パレスチナ立法評議会はナクバの日を記念して特別会を開き、1分間の黙とうで始まった。ドワイク議長(ハマス)は14日、西岸の北部でパレスチナ人6人がイスラエル軍兵士によって殺害されたことに触れ、1948年に遡る事態は今も変わりないとして、「シオニストの占領こそ、パレスチナ人民の上に降りかかっているすべての事態について完全な責めを負うべきである。昨日、ジェニンで起きたことは、ナクバから今日まで、われわれが経験してきた侵略をイスラエルがいかに継続しているかを物語っている」と演説した。
ガザ、西岸の両地域と中東に散らばる難民キャンプでは、大衆デモが起きた。
ガザ地区では、数千人がパレスチナ立法評議会地区議事堂の外側に集まり、パレスチナ人の帰郷の権利を要求する横断幕や歴史的なパレスチナの地図、元の住処の木製の鍵などを掲げた。
1948年、イスラエルが創設され、それに続くアラブ・イスラエル戦争の後、約70万人のパレスチナ人が自分の土地を捨てて逃れ、あるいは放逐された。1967年のアラブ・イスラエル戦争では、さらに20万人のパレスチナ人が同じ運命をたどった。
群衆は「われわは帰還の権利を決して捨てないぞ」と叫び、西岸地区においてオルメルト・イスラエル政権が進める国境策定計画を批判し、議事堂の外側に建てられた難民用キャンプの周囲に立ち並んだ。
イスラエル占領地や周辺のアラブ諸国、さらには世界中に散らばっているパレスチナ難民とその子孫たちの運命は、パレスチナ・イスラエル紛争で最も難しい問題になっている。 イスラエルは一貫して帰還権に反対し、もしパレスチナ人難民とその子孫が現在のイスラエルに戻って来るようなことになれば、自国の人口構造がひっくり返ってしまうということに気付いている。
国連の推計によると、パレスチナ人難民は世界中に600万人以上いるが、うち400万人が国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)に登録され、その3分の1が難民キャンプに居住している。
近隣のアラブ諸国における生活環境は大きな差異があり、最悪はレバノンで、難民たちはほとんどの職業に就くことと資産の所有を禁じられている。
研究や調査では、世界中のパレスチナ難民は誰もが父祖の地に帰りたがっているのだ。
自分たちの土地に残った少数のパレスチナ人たちはイスラエル建国の後、アラブ系イスラエル人と呼ばれている。
一方、アッバス議長はプーチン・ロシア大統領との会談で、イスラエルが世界にパレスチナ側に交渉の相手がいないことを信じ込ませようと、「あらゆる言い訳を弄している」と、イスラエルを非難した。同議長の非難は、イスラエルが西岸占領地で新たな国境線を引き直し、アラブ人の土地の上に建てたこれまで最大のユダヤ人入植地を取り込んでしまうため、こうした策謀を進めているというのだ。
オルメルト・イスラエル首相はパレスチナ側の合意があろうとなかろうと、この計画を実行しようとしており、同議長は「{中東紛争における)2国間解決という考え方を(この計画は)実質的に破壊するだろう」と述べ、さらに、「イスラエル政府はパレスチナ側の資金を引き渡し、一方的な計画の実行を自粛せねばならない。なぜなら、こうした事は交渉による解決という展望を永久的にダメにしてしまい、中東地域を憤激させ、過激思想を強めることになるからだ」と語った。
アッバス発言の背景には、最新の世論調査で、イスラエル人、パレスチナ人の65%が向こう4年間のオルメルト政権の間は、中東和平の合意は成立しないだろうという結果が示されたことがある。(翻訳・ベリタ通信=日比野 孟)
2006年05月16日17時09分