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(回答先: 天木直人・沖縄での講演「憲法は一字一句変えてはならない」―「琉球新報」「沖縄タイムス」 投稿者 天木ファン 日時 2006 年 5 月 04 日 20:46:41)
◇きょう憲法記念日/天木直人氏に聞く
イラク戦争に反対して外務省を辞めた外交評論家の天木直人さん(58)が、日本のあるべき姿について語る憲法講演会(主催・県憲法普及協議会など)が三日、那覇市民会館で行われる。天木さんは、米軍再編による日米の軍事的な一体化と、米国一辺倒の小泉純一郎首相の外交政策を痛烈に批判。「沖縄は犠牲になっている。いま、改憲すれば日本の将来は危うい」と訴える。講演を前に天木さんに聞いた。(聞き手・粟国雄一郎)
―改憲について。
「米国と軍事同盟を強化するために九条が邪魔だというのは決して認められない。憲法がいかに現実と乖離していようと、まだ政府への拘束力はある。(これまで政府がしてきた)解釈による改憲と、字句を変える改憲とは一八〇度違う。私も漠然と『平和憲法はいいが非武装は非現実的だ』と考えていた時期があったが、米国の中東政策を見て確信した。武力による平和は絶対にあり得ない」
―改憲論議が進んでいる。
「いま国民投票で改憲は間違いだと国民が意思表示するべきだと思っている。(米軍再編をめぐる)岩国市の住民投票で反対の意思表示が示されたのを見て、その思いを強くした。政府は岩国住民の意思を一切無視しているが、国民投票ならそうもいかなくなる。そのために、改憲がいかに危ういかを知ってほしい」
―在日米軍再編の最終合意については。
「米軍への協力は憲法の否定だと言い続けてきた。日米の軍事同盟がこれ以上進むことは誰の目にも危うい。現実が憲法をはるかに通り越してしまった。(小泉首相が)イラク戦争を支持した時にも言ったが、米軍再編も、日本の戦後史の最も大きな誤りだ」
―日米の軍事的な一体化が加速している。
「米国にとって最大の敵はテロ。反米アラブの武装抵抗こそが米国にとっての脅威だ。ところが、そうした米国の安全保障政策は日本に何の関係もない。米国の防衛政策に、日本を守るべき自衛隊が米軍の指揮のもとに動く、そんなばかな話はない」
―どうするべきか。
「日米の二国間同盟で国を守るのではなく、世界全体との集団的な安全保障体制をつくるべきだ。その手始めとしてアジアだ。中国や北朝鮮を明らかに仮想敵国にしている。一般論として、空から何かが降ってくるから、という防衛政策はあり得ない。日本の安全保障政策を米国一辺倒から近隣諸国との平和を確立する政策に移すことが先決だ。そうすれば憲法論議なんて必要なくなる。逆行しているから改正、改正となる」
http://www.okinawatimes.co.jp/day/200605031300_05.html