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(回答先: 軍隊は敵軍を撃破するためにある。よほどのことがないかぎり敵国を占領するのに軍隊を使用するな。――ナポレオン 投稿者 TORA 日時 2006 年 2 月 09 日 15:33:32)
自己の実際の能力と自己が夢想する能力の差が太平洋戦争で悲惨な形で現れましたが、その兆候は日清戦争後の「臥薪嘗胆」という言葉に出ていると思います。日清戦争は朝鮮の内政改革が問題となって清国と交戦した訳です。決して最初から遼東半島占領が目標だった訳ではありません。だったら法外な賠償金で製鉄所を作れるだけでも御の字のはずです。三国干渉で遼東半島を放棄する羽目になっても、日本が怒る筋合いはない訳です。
また、日露戦争後の日比谷焼き討ち事件についても、まあいえばロシアに占領されず、バルチック艦隊を撃破でき、日本の独立が守られただけでも十分に御の字のはずです。日本が自腹で闘ったのならともかく軍艦までイギリスに貸してもらって、多額の借金をイギリスの大金持ちに負ったのなら、財政的にもあれ以上もたんでしょう。いわんや冬将軍のある広大なロシアに日本が攻め込んでも撃退する自信はあるでしょうが、ロシアが日本に攻め込んでどこに逃げる場所があるというのだ。一歩間違えばロシアの一州になりかねなかったのだ。この辺りの根拠のない暴徒の亡国の自信とやらが昭和につながっていると思う。
明治の成功の裏で昭和の悲惨が早くも見え始めている。日本全体が八甲田山に行くかも知れないという予感がすでにあった訳だ。