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(回答先: Re: ブッシュ大統領「攻撃的な指導力を発揮する」（ANN）【全くの「裸の王様」。あと３年もこの人で我慢するのか！】 投稿者 gataro 日時 2006 年 2 月 01 日 19:54:26)
米大統領・一般教書演説
『圧政終えん』『脱石油』…
ブッシュ米大統領は今年の施政方針を示す一般教書演説で、外交・安全保障ではイラン、北朝鮮などの「圧政国家の終えん」、内政では「石油依存体質の改善」などを打ち出した。しかし、問題はその実現性だ。支持率が低迷し連邦議会への指導力を弱めている大統領に、これら主要政策の具体化はどこまで可能か。演説内容から分析した。
（ワシントン・小栗康之、久留信一）
■外交・安保■
大統領が演説で強調した「圧政国家の終えん」は、民主・自由という米国の価値観を世界に広めることで、米国の平和を守るという究極の目的に向けた目玉政策だ。
しかし、このくだりで演説がヤマ場に差しかかったとき、大統領が訴えたのは「私はイラン国民を尊敬している。民主的な国として米国の友人となることを希望している」と、まるで哀願調。民主化をイラン国民に直接求めてしまう姿からは、米国として圧政国家にどう民主化を促していくか、の具体策はいっこうに見えてこない。
米ブルッキングズ研究所のトーマス・マン上級研究員は「短期間では希望は持てない。イラクにしても大統領が望む民主化は進んでいない」と指摘。ライシャワー東アジア研究所のケント・カルダー所長も「（圧政国家の民主化は）長期的には可能かもしれない」としつつも、先のパレスチナ評議会選の結果、米国が望まなかったイスラム原理主義組織ハマスが勝利したことに触れ、民主化が進めば米国の利益につながるとの大統領の認識に疑問を示した。
半面、イラク政策で治安回復を条件にした駐留米軍の縮小には「十一月の中間選挙をにらみ、イラク政策の成功を裏付ける形で一定規模の縮小はある」（カルダー氏）と実現に肯定的な見方もある。ただ「イラクがさらに混乱すれば、大統領は厳しい批判を受ける」（マン氏）のは確か。縮小の時期や規模の見極めは、大統領にとって苦悩の決断となりそうだ。
一方、こうした問題に立ち向かうため、大統領が「お互いに敬意を」と呼びかけた民主党との協力は、中間選挙を前にして「実現不可能」との見方が多い。
■内政■
大統領が石油依存体質の改善を打ち出したエネルギー政策。「ようやく建設的な提案が出てきた」（カルダー氏）と期待の声が上がるが、実現性には疑問も残る。
米国の石油の輸入比率は５０％程度だった九〇年代から急増、十年後には７０％を超えるとの予測もある。自給率向上を目指した包括エネルギー法も昨年、成立したが、アメリカン・エンタープライズ研究所のジョン・フォルティエ研究員は「国内資源の増産に向けた施策は進んでいない」と冷ややかだ。ブッシュ政権が石油業界に関係が深いことも、大統領の「脱石油宣言」が疑問視される要因となっている。
一方、米国の競争力強化のため提起した、数学や自然科学分野の教育充実に対し、マン氏は「民主・共和両党から支持されるだろう」とみるが、財源の問題がある。
二〇〇九年までの財政赤字半減を至上命題に掲げるブッシュ政権は、歳出削減リストの筆頭に教育予算を挙げているのが現実。大統領は数学、科学などの教員増を約束するが、特定分野だけの予算増額は、教育現場での格差を助長するとの懸念さえも膨らんでいる。
■『イラク』『勝利』を連呼
今回の一般教書演説でブッシュ米大統領が「イラク」に言及したのは二十七回。国民から批判の強いイラク政策に理解を得るための、大統領の苦心の跡がうかがえた。
「勝利」「打倒」といった表現も、テロとの戦いでの勝利を強調し、“戦時体制”への国民の共感を得るため、頻繁に使われた。演説後半では「希望」という言葉が繰り返された。
「北朝鮮」は圧政国家の例示で挙げたが、大方の予想に反し、同国の核問題には沈黙。六カ国協議再開への微妙な空気に配慮した可能性もある。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kakushin/20060202/mng_____kakushin000.shtml
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。