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(回答先: ボリビア:22日に就任するモラレス次期大統領たたえ、先住民が儀式 【毎日】 投稿者 どさんこ 日時 2006 年 1 月 22 日 23:17:45)
南米の最貧国ボリビアの大統領に22日就任するエボ・モラレス氏は21日、同国のティワナク遺跡で数万人の先住民が参加する集会を開いた。言動などから「反米」「左派」といった側面が先行してきたモラレス氏だが、集会には中南米の各国からも多くの民族が招かれ、「先住民参加の国造り」をアピールした。
ティワナク遺跡は標高3800メートル。大統領府のあるラパスから約70キロ西で、ティティカカ湖の近くにある。世界遺産に定められた、石組みの巨大な遺跡群だ。
先住民として初めて大統領に就任するモラレス氏は、赤いポンチョと伝統的なチェック柄の四角い帽子、花の首飾りを身につけて登場。祭司から魂を清める儀式を受けた。「人々の力を味方に、植民地的な国家体制や新自由主義の経済体制を終わらせる。この闘いは歩みを止めない」と決意を述べた。
モラレス氏はキューバのカストロ議長やチャベス・ベネズエラ大統領との交友で知られ、南米では12カ国中、ベネズエラ、アルゼンチン、チリ、ブラジル、ウルグアイに次ぐ6番目の左派政権の誕生となる。反米主義、反経済グローバル化の発言の一方で、大きな課題に掲げているのが「先住民参加の国造り」だ。今月初めの南アフリカ訪問でその理想がかいま見えた。
モラレス氏は黒人のムベキ大統領との会談後、「歴史的に差別されてきた2つの人種の出会いだ」と語った。
南アは国民の約8割を占める黒人層を1割に満たない白人が支配するアパルトヘイトが50年近く続いたが、94年の全人種参加の総選挙後に黒人のマンデラ氏が大統領に就任。統合が進んだ。そんな南アの改革をモラレス氏は「差別との闘いでは兄貴分だ」とたたえ、南アに習おうとしているようだ。
ボリビアは、16世紀のスペインによる新大陸侵略と植民地支配の構図が今も残る。先住民が人口の約6割と、南米各国の中でも先住民の割合が高い。その多くが貧困層で、地方では識字率も低い。政治経済は一貫して十数%の白人層が握る。
先住民出身の初の大統領の誕生に貧困層は大きな期待を寄せているが、その政治手腕は未知数だ。モラレス氏は貧困層対策に力を入れ、先住民の代表や女性を内閣に多く登用する方針を示している。さらに「白人を差別するつもりはない」とし、白人のガルシア氏を副大統領に起用するなど白人との融和も進めていく構えだ。
2006年 1月23日 (月) 00:52
http://news.goo.ne.jp/news/asahi/kokusai/20060123/K2006012201480.html