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(回答先: 米TV伝道のロバートソン師、シャロン首相の「天罰」非難発言で謝罪 ライブドア・ニュースAP 投稿者 倉田佳典 日時 2006 年 1 月 13 日 16:57:50)
扇動的な発言で知られる米キリスト教保守派の指導者パット・ロバートソン師(75)
CNNからhttp://www.cnn.co.jp/usa/CNN200601130020.htmlより引用
「神罰」発言で謝罪文、施設計画から排除恐れ 米宗教指導者
2006.01.13
Web posted at: 18:26 JST
- CNN
(CNN) 扇動的な発言で知られる米キリスト教保守派の指導者パット・ロバートソン師(75)が、イスラエルのシャロン首相(77)が倒れたのは「神罰が下ったためだ」と発言した件について、シャロン氏の息子に謝罪文を送付したことが明らかになった。ロバートソン師は現在、イスラエル国内に建設する福音派信者のための施設計画に参画しているが、「神罰」発言を受けたイスラエル政府が、計画からロバートソン師を排除すると通告。謝罪文送付は、この対応を恐れたためと見られる。
今月4日に重い脳卒中で倒れ、重体が続くシャロン首相は昨年夏、リクード保守派や入植者らの強い抵抗にもかかわらず、パレスチナ自治区ガザの入植地とイスラエル軍撤退を強行した。
ガザ徹底に反対するロバートソン師は今月5日、自身の持つテレビ番組で、シャロン首相が「一緒にいるととても好ましい人物だ」とした上で、「神の地を分断した」と批判。「国連や米国の機嫌を取るために同じような政策をとるイスラエルの首相には、誰でも同じように災難が下るだろう」「神は、『この地は私のものだ。触ることを許さぬ』とおっしゃっている」などと述べた。
この発言に、ダニエル・アヤロン駐米イスラエル大使が強硬に抗議したほか、イスラエルのラミ・レビー副観光相も、「病の床に伏せっている人物に向けた言葉としては、非道極まりない」と憤慨。観光省は福音派施設の建設計画から、ロバートソン師を除外すると発表した。
ロバートソン師が参画する計画は、イスラエル北部のガリラヤ湖畔に、福音派信者向けの施設を建設するというもの。今月上旬のイスラエル各紙の報道によると、土地はイスラエルが無償で提供し、米福音派教会団体らが施設建設費として約5000万ドル(約57億円)を出資するという。
この計画は、福音派とイスラエルの結びつきを象徴するものとなっている。米国福音同盟(NAE)のハガード会長は、計画を推し進めるために、「宗教指導者はイスラエルとイスラエルの人々に対して、感謝と思いやりの心を持って接するべきだ」と述べ、ロバートソン師の発言を批判した。
こういった反応を受け、ロバートソン氏はシャロン首相の息子オムリ氏に、謝罪文を送付。「イスラエルに対する熱意や愛情、貴国の平和を願う気持ちが高じ、あのような発言となってしまった。今考えれば、ご尊父が倒れて国中が悲しんでおられる中、不適切で無神経な発言だった」「どうか、あのときの軽率な発言を許してもらいたい」と伝えた。
謝罪文の送付を受け、アヤロン駐米イスラエル大使は、「我が国は、真の友情とイスラエルに対する支援を反映した、ロバートソン師の謝罪を受け入れる」と語った。一方で、イスラエル観光省は12日、施設建設計画をロバートソン師抜きで進める決定は覆っていない、と述べている。
ロバートソン師はこれまで、自身の持つテレビ番組で、過激な発言を繰り返してきている。昨年8月には、ブッシュ政権に敵対的なベネズエラのチャベス大統領は「取り除かれるべきだ」と暗殺を促し、内外から激しく批判を受けた。
同11月には、米北東部ペンシルベニア州南部の町ドーバーで、「インテリジェント・デザイン(ID)」と呼ばれる「創造論」を支持する教育委員会の委員8人が落選したことを受け、町が「神」を拒絶したと批判し、「神が怒りを下すだろう」などと発言している。
また1998年には、フロリダ州オーランド市が同性愛者団体の活動を許可したことを批判し、同市にハリケーンや地震、テロ攻撃などの災害が発生すると警告していた。
ロバートソン師の番組は、米ABC系列のケーブルテレビで放映され、1日の視聴者は約100万人と見られている。