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(回答先: 中東和平に影響 シャロン首相 容体深刻 新党は空中分解か 【産経新聞】 投稿者 愚民党 日時 2006 年 1 月 05 日 17:12:27)
<シャロン首相>政治生命の危機 新党カディマ、一転窮地に
【エルサレム樋口直樹】4日夜、重度の脳卒中に倒れたシャロン首相は、占領地ガザ地区からの撤退を強行するなど、強烈な指導力から「ブルドーザー」の異名を持ち、3月28日の総選挙に向け先陣を切っていた。イスラエル政界の大黒柱である首相が政治生命の危機に見舞われたことで、躍進が予想された首相率いる中道系新党カディマは一転窮地に陥り、政局の波乱は避けられない情勢とみられる。
「疑いなく重大な出来事だ。我々に何が起きているのか分からない。まるで目が覚めていないようだ」。シャロン首相が緊急入院し、再起不能の可能性が取りざたされるなか、カディマ所属のベテラン国会議員はイスラエル紙ハーレツ(電子版)にこう語った。
最新の世論調査によると、ヘブライ語で「前進」を意味するカディマは国会の全120議席中42議席前後を獲得し、第1党に躍り出る勢いを示していた。だが、党勢を支えているのはガザ撤退の実行力や強力な治安策で国民の信頼を得ていたシャロン首相の存在だ。
軽い脳卒中に伴う先月の入退院後、再発の可能性は低いと予想されていた。突然の容体急変で、シャロン首相は自党の比例代表名簿の順位を決める時間さえ無かった。腹心として新党を支え、首相職を代行することになったオルメルト副首相だが、カリスマ性は無い。
シャロン首相の病状は、中東和平の行方にも重大な影響を与える。
パレスチナは今月25日の評議会(国会に相当)選挙を前に、自治政府の屋台骨を支えるパレスチナ解放機構(PLO)主流派ファタハが新旧世代間の確執から分裂状態に陥り、治安情勢が極度に悪化。対イスラエル最強硬派のイスラム原理主義組織ハマスが勢力を大きく伸ばしている。
シャロン首相の指導力を欠いたイスラエルの内政が不安定化し、パレスチナでハマスが一大勢力を築いた場合、イスラエル総選挙で対パレスチナ強硬派の右派政党リクードが力を盛り返す可能性もある。逆に中道左派の労働党に和平実現への期待が集まることもありうるが、いずれにせよ中東和平をめぐる情勢は流動化することになる。
(毎日新聞) - 1月5日13時45分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060105-00000054-mai-int