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(回答先: Re: test 投稿者 gataro 日時 2006 年 11 月 13 日 00:38:25)
在日コリアンに「特権」があるのではないかと色んな疑念を抱いている人がいるのは小生にも分かっています。ですがこの人たちの疑念を晴らそうというのが小生の主要な狙いではありません。
私たちには大なり小なり他民族に対して色んなわだかまりや偏見があるものです。それについては環境や生い立ちなど様々な要因があって出来上がったものだから、たとえ間違ったものであっても簡単にどうにかできるものではないと思っています。
小生が問題にしたいのは、先にも書いたとおり一部の事実を全体のように言い立て、潜在的にある様々な意識を差別感情へ駆りたてていこうとすることです。こういうことを言い立てる人がいるからには、きっと根も葉もないことではあるまい、そうした感情が組織されるのを狙ってなされている動きだと思います。「在日特権」云々についてもそうした効果を狙って言い立てているに違いない、小生はそう考えます。
「新しい歴史教科書」を広げる運動をしている諸君らもよく似た手法を用います。つまり一部の事実を全体のように言い立てます。いわゆる「従軍慰安婦」であった生き証人たちの証言の一部の記憶違いを持ち出して、だからこういう事実がなかったと「立証」してみせるなどがその例です。こういった一部の事実をかき集めて侵略戦争がなかったことにしようとするのは彼らの常套手段です。
こういう風に考えるから、彼らに矛先を向け力を集中して反撃します。迂回はありません。正面突破一本槍です。周りの人たちがそのことをどう考えるかは、その人たちの問題です。
とまぁ、こんな風にして高校生の頃から生きてきました。社会人になってからも知り合いの部落出身青年との友誼にほだされて、同和地区に家族をあげて移り住み、部落解放同盟を組織して地区の民主化運動に取り組んだりしました。同和対策特別措置法ができてからは実施方法をめぐってボスたちの利権漁りを指弾して青年たちと部落解放同盟「正常化連」をつくり、果敢に闘いもしました。
小生が移り住んだ同和地区は部落解放同盟県連委員長も出したことある地区で、なかなか大変な闘いが続きました。利権漁りの根本原因は行政が施策を実施するのに「窓口一本化」方式をとり、行政がその主体性を放棄して同和地区住民かどうかを解放同盟支部長の判断に委ねるとしたことです。小生等の「正常化連」の構成員はもとより解放同盟(略称「解同」)の運動方針に批判的な人たちは同和施策から排除されました。もちろん各地で「窓口一本化」反対の裁判闘争などが続きました。
この場合の「窓口一本化」ははっきりとした「解同特権」です。行政と交わした「窓口一本化」文書も歴然と存在し、裁判では連戦連勝しました。しかし当時朝日新聞等はこうした運動を「差別の助長だ」と公然と批判したり、場合によっては無視しました。小生等は当時の「解同」の運動理論がかつての全国委員長朝田善之助から来た故に「朝田理論」と呼ばれていたので、朝日新聞のことを「朝田新聞」と呼んだ揶揄しておりました。
部落問題をここで持ち出したのは、ある集団に対して他の団体にはあり得ない特別有利な施策を保障する、つまり「特権」があるとするなら、小生等が示したように必ず証明できると言いたいがためです。ところがどうでしょうか、「在日特権」を持ち出す諸君等はその特権があるとすれば公然と証明する方途はとらずに、こそこそと2チャンネルを中心に差別を煽る行為を繰り広げているだけです。「ない」ということは証明できないが、「ある」ものなら証明できるというのが終始変わらぬ考えです。論拠を出してくれば反論するだけです。それを他の方たちがどう判断するか、東京音頭さんが、それでは何も解決されない、何かあるからこそ…と考えられても、それはそれで仕方のないことです。
彼らを決然と叩くことに何ら躊躇する必要はないと考えます。このやり方は小生の人生哲学からくるものなので変える気もないし、変えることはできません。最近あの「朝田新聞」をはじめとしたマスゴミどもが、小生等の闘いの邪魔ばかりしてきたことや、利権漁りを容認してきたことを忘れたふりをして、大阪、奈良、京都などで明るみに出た一連の利権漁りを「えせ同和行為」などといって批判してみせています。かつては彼らの今日とは比べものにならない巨大な利権漁りにほおかむりしていたくせに、というのが小生の偽らざる心境です。ですが不十分ながら闘ったきたひとりとして、やっとここまで来たかとも思っています。「在日特権」云々についても小生のやり方できっと道は開けると確信しています。あれこれ気を遣う気など毛頭ありません。
こんな風に考えていますので、東京音頭さん、このことでは意見がすれ違うばかりで何も実りはありません。ただレスしていただいたなかで気になることがありますのでもう少しだけ書いておきます。
「総連」の施設に対する免税措置は日本にそのような法律があるから適用されていたまでです。「総連」の該当する建物が外交関係のない国との交渉の窓口、つまり大使館や公使館の働きをするとみなしての免税措置です。従ってその措置を適用しないとされれば訴訟に訴え、敗訴すればそれでお終いという、すぐれて法的な問題ですから、「在日特権」云々とは元来関係のない事柄です。
また行政の窓口に「特権」の存在を確かめに行った云々の投稿は小生のしたものです。元のブログの記載者は結局、「特権」の存在を確かめられなかったのです。いずれの問題も、小生等が「解同」特権の存在を証明したようには証明できるはずもありません。
また在日朝鮮・韓国人は戦前からいた人たちはほとんどいない云々ですが、小生が子どもの頃は大阪にはたくさん戦前から居住の方がいましたよ。証拠は小生の記憶のなかにしかありません。もうその人たちはほとんどがなくなっていますから、その点ではほとんどいないといえるかもしれません。でもその子、孫、ひ孫はどうなるのでしょうか。確かに戦前からはいないですけど(大笑)。
最後にもう少し単純化して書いておきます。小生は差別感情や偏見をこの世からなくすことはできないと考えています。ただ差別感情や偏見を間違いだと言える人が多数になるようにはできると思っています。そうなることが小生の願いです。そのためには啓蒙も必要なのかもしれませんが、小生には向きません。「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」的生き方しかできません。向かないことをやるのは失敗のもとですから、やはり闘争一本槍でいきたいと思います。そうすると阿修羅に投稿するのは小生としては良くない傾向に最近は染まっているといえるかもしれません。信条に少し反しているような気もします。
では。