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精神的いじめ:状況次第で加害者、被害者にも 高P連調査
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20061115k0000m040096000c.html
京都大大学院の木原雅子助教授(社会疫学)と社団法人全国高等学校PTA連合会のグループは14日、全国の高校生約6400人を対象に実施した精神的いじめについての実態調査結果(中間まとめ)を発表した。高校生になって精神的いじめの加害・被害経験がある生徒のうち、「両方を経験した」生徒が男子28.7%、女子16.7%で、男女とも「加害のみ」「被害のみ」を抑え最も多かった。木原助教授は「加害者と被害者の境界が明確でなく、状況に応じてどちらの側にもなることが分かった」と話している。
全国の公立高45校で2年生(男子3501人、女子2905人)を対象に今年9月、アンケートした。質問では、精神的いじめを「しつこいからかいや無視など自分なら不愉快になるようなこと」と言い換えて聞いた。
過去の経験について、小学生時では男子で加害63.4%、被害55.6%▽女子で加害58.1%、被害62.7%。加害・被害とも年齢が上がると割合は下がり、中学生時は男女とも5割前後で、高校生では男子4割程度、女子は3割以下。
加害側になるケースは、メール交換が1日5回以下だった生徒に比べ、41回以上だった男子で1.7倍、女子で1.4倍。またインターネット利用が週10時間以上の女子は、1時間以内の女子より1.9倍。テレビ視聴時間が1日4時間以上の女子は、1時間以下の1.4倍多かった。人間関係では、「心から信じられる友達がいない」と答えた女子は、「いる」と答えた女子の2倍に上った。
自由記述欄では、不愉快に感じたことは「死ね」「きもい」「くさい」「うざい」などと言われた経験が多く挙がった。「知らないうちに出会い系サイトに登録された」など情報技術関連の嫌がらせも目立ったという。
高P連の藤井久丈会長は「生活が便利になるほど心のつながりが希薄になっている。メディアとの接し方などを大人社会が考えていくべきだ」と話している。来年3月末までに報告書をまとめる。【中野彩子】
毎日新聞 2006年11月14日 21時00分
(※ いいげる的 余計なコメント)
またもや “ 大人たち ” の 「 メールが悪い。ネットが悪い 」 の大合唱が始まったようだ。確かに、メディアとの接し方にはしっかりとした議論が必要だが、メディア・リテラシーの能力が上がれば苛めが根絶される筈はないだろう!
メールの回数云々は、子供のパーソナリティの違いが行動に現れているだけである。コミュニケーション過多な人間は、現実世界でも、いじめというコミュニティーに参加し、積極的にコミュニケーションを図っているだけだ。相関があることをもって 「 メディアがいじめの根源である 」 と、あたかも因果関係があるかのように話を摩り替える、この手口は言語道断である。データに相関があることと、因果関係が存在することは違うのだ。
以前は、テレビやファミコンが槍玉に上がっていた気もするが、結局、新しく出てきた 〔 よく分からないもの 〕 を悪者にして、「 大人は悪くない。悪いのはあいつらだ 」 と責任逃れをする。大人がいつもこんな事をしているから、子供がそっくり真似をして 「 俺達は悪くない。悪いのは苛められる方だ 」 となる。
平たく言って、この毎日の記事そのものが “ 新興メディアへのいじめ ” である。苛めを根絶するアイディアは僕には無いし、苛めがこの世から消えてなくなるとも到底思えないが、しかし、この “ 大人たち ” の欺瞞振りには、心底反吐が出る思いだ。